8月のランサムウェアランキング、Meowランサムウェアが予想外の第2位に
The Register – Wed 11 Sep 2024
ランサムウェア界では最近、Meowランサムウェアが予想外に活動を急増させているという。Meowは先月に全世界で発生したランサムウェア攻撃の9%について自らの犯行を主張しており、15%だったRansomHubに次いで2番目の多さだったとCheck Pointが伝えている。
Meowは、今年3月にContiランサムウェアの主要分派の1つとして登場したグループとされており、当初は典型的なRaaSオペレーションだった。しかしそれ以後ブランドとして大改革を行い、暗号化戦術に見切りをつけてシンプルにデータ窃取・恐喝のみを行うようになっているという。
変革後のMeowは、盗んだデータに2通りの価格を付けて販売するようになっている。1つ目の価格は比較的安価だが、代わりに商品(データへのアクセス権)を複数の買い手が購入できるというオプション。2つ目はデータを「独占購入」するためのオプションで、価格は前者の2〜4倍ほどと高額に設定されている。1つ目のオプションの場合、4,000〜10,000ドルの売値が付けられるのが普通だが、最近では150ドルと非常に安価なものや、40,000ドルという高額なものも見受けられるという。
ただし、Meowのこの新戦術が本当にうまく機能しているのか、利益を産んでいるのかは疑問視されている。Check Point Researchの脅威インテリジェンスグループマネージャーSergey Shykevich氏はこのデータ販売について、「ほかのグループとの差別化を図るため、また被害者に対する支払いへのプレッシャーをさらに強めるために行われていた可能性が高い」と指摘。マーケティングやPR目的での取り組みである可能性についても言及している。