AutoNation、CDK Globalへのランサムウェア攻撃で収益に影響と発表
米国の自動車小売会社AutoNationは15日、カーディーラー向けSaaSプロバイダーのCDK Globalに対する先月のランサムウェア攻撃により、四半期収益にマイナスの影響が及んだことを明らかにした。
このインシデントが6月19日に発生した後、AutoNationは米国証券取引委員会(SEC)に「販売、サービス、在庫、顧客関係管理、会計機能」などのコア機能に影響を受けたものの、小売店は営業を続けていると報告。15日に改めてSECへ提出した書類では、ディーラー管理システム(DMS)とコア機能へのアクセスを含むシステムのほとんどを復旧したことを伝えた。
しかし、依然として完全復旧に向けた取り組みが続いている上、6月末の四半期決算で1株当たりの利益が減少したと指摘。これによって財務状況や今後の業績が重大な影響を受けることは予想していないとしつつも、復旧関連の追加コストが発生する可能性が高いと記した。
CDK Globalは顧客管理からバックオフィス業務まで、ディーラー業務のあらゆる側面を処理するSaaSプラットフォームを提供しているため、全米の自動車小売業界は先月のインシデントで大混乱に陥っていた。同社はBlackSuitランサムウェアのアフィリエイトに2,500万ドル相当の暗号資産を支払ったと報じられている。