Playランサムウェアの新たなLinuxバージョンがVMWare ESXi 仮想マシンを標的に
BleepingComputer – Jul 22, 2024
PlayランサムウェアはVMware ESXi 仮想マシンを暗号化する、Linux向けの専用ロッカーを新たに配布し始めた。これにより、PlayがLinuxプラットフォーム全体に攻撃を広げ、より幅広いターゲットからさらなる身代金を獲得するようになるかもしれないことが示唆されているという。
トレンドマイクロのアナリストによると、このロッカーは実行前にまず自身がESXi環境で動作しているかどうかを確認するように設計されており、Linuxシステム上での検出も回避できるとのこと。
トレンドマイクロはまた、Playランサムウェアの当該サンプルを調査する中で、別の脅威アクターProlific Pumaが提供するURL短縮サービスが利用されていることも発見。両アクターが協力関係にある可能性についても報告している。
なお米CISAとFBI、豪サイバーセキュリティセンター(ACSC)は昨年12月にPlayに関する合同アドバイザリを公開しており、この中で防御サイドの者に対し、可能な限り多要素認証を有効にすること、オフラインのバックアップを維持すること、復旧計画を導入すること、そしてすべてのソフトウェアを最新の状態に保つことを推奨した。
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<レポートの主なトピック>
- 主なプレーヤーと被害組織
- データリークと被害者による身代金支払い
- ハクティビストからランサムウェアアクターへ
- 暗号化せずにデータを盗むアクターが増加
- 初期アクセス獲得に脆弱性を悪用する事例が増加
- 公に報告された情報、および被害者による情報開示のタイムライン
- ランサムウェアのリークサイト – ダークウェブ上での犯行声明
- 被害者による情報開示で使われる表現
- ランサムウェアに対する法的措置が世界中で増加
- サプライチェーン攻撃を防ぐため、手口の変化に関する情報を漏らさず把握
- 複数の情報源と脅威インテリジェンスツールを活用することが依然不可欠