Microsoft 365とAzureの大規模障害で複数サービスが停止
BleepingComputer – July 30, 2024
Microsoft 365とAzureの一部サービスに障害が発生し、世界的に利用できなくなるインシデントが発生した。
Microsoft 365の複数サービスと機能に問題が生じたのは、米東部標準時30日午前。マイクロソフトはこの問題について調査中であると述べ、詳細は管理センター内のMO842351で伝えるとしていたが、多くのユーザーからMicrosoft 365管理センターやService Health Status(サービス正常性)ページへの接続に問題が発生しているとの報告が相次いだ。同社はまた、Azureへの接続でもタイムアウトが発生する可能性を指摘していた。
この障害に関する報告はさらに増加し、Entra、Intune、Power Appsが停止している上、Microsoft 365のWebサイトやOutlookへの接続にも問題が発生していることが判明。マイクロソフトもこれを確認した。
同社は昼前にネットワーク構成を変更し、サービスの可用性が向上したと発表。14時過ぎに原因を「予期しない使用量の急増」と特定し(※)、夕方には「回復の検証の最終段階に入った」と報告した。Service Health Statusを確認すると、現時点ではMicrosoft 365、PowerPlatform、Azureのいずれも利用可能となっている。
世界規模のインシデント発生は、ここ2週間足らずの間で2度目。19日にはCrowdStrikeのアップデートを起因とする大規模なシステム障害が発生し、金融機関や病院、航空会社など複数産業に大きな影響を及ぼしていた。
※その後マイクロソフトは、今回の障害の起因がサイバー攻撃だったことを報告。DDoS攻撃が障害発生の引き金になった一方で、防御策の実装におけるエラーがこの攻撃の影響を増幅させてしまった可能性があると伝えている(BBC)。