カスペルスキーが通知なしに削除され、自動でUltraAVアンチウイルスに置き換えられる
BleepingComputer – September 23, 2024
ロシアのサイバーセキュリティ企業カスペルスキーが19日以降、米国全土の顧客のコンピューターから同社アンチウイルス製品を削除し、自動的にUltraAVへの移行を進めているという。
米政府は今年6月、国家安全保障上の潜在的なリスクを理由に、9月29日から米国におけるカスペルスキー製品の販売とソフトウェア更新を禁止すると発表。同社は翌7月、米国での事業閉鎖に加えて従業員を解雇するとの方針を明らかにすると、9月初旬には販売と更新がストップした後もPango GroupのUltraAVから「信頼できるサイバーセキュリティ保護」が引き続き提供されることを保証した。ただし、警告なしに製品が削除され、自動でUltraAVに移行することは通知されていなかったため、多くのユーザーがマルウェア感染を疑うなど混乱を引き起こしている。
カスペルスキーは公式フォーラムに声明を発表し、UltraAVへの置き換えをスムーズにするソフトウェアアップデートを19日に提供したことを明らかにした。UltraAVについても自社製品と同様の機能を備えていると説明したが、一般的には複数のVPNブランド(Hotspot Shield、UltraVPN、Betternetなど)とComparitech(VPNソフトウェアレビューWebサイト)を管理するPango Groupが提供していること以外、あまり多くは知られていない。
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