10月10日:サイバーセキュリティ関連ニュース
FortinetのRCE脆弱性が悪用されている:CISAがKEVカタログに追加し注意喚起(CVE-2024-23113)
BleepingComputer – October 9, 2024
FortiOSにおける重大なRCEの脆弱性CVE-2024-23113が実際の攻撃で悪用されていることを、米CISAが明らかに。現地時間10月9日付けでKEVカタログ(悪用が確認済みの脆弱性カタログ)に追加し、10月30日までの対応を連邦政府機関に命じた。
CVE-2024-23113はfgfmdデーモンが外部制御のフォーマット文字列を引数として受け入れるために生じる問題。認証されていない攻撃者に悪用されると、デバイス上でのコマンドや任意コードの実行が可能になる恐れがある。この悪用にユーザー操作は不要で、攻撃の難易度は低いという。
Fortinetは今年2月に公開した同脆弱性の公式アドバイザリをまだ更新しておらず、悪用に関する文言を追加していない。しかしCISAがKEVカタログにCVE-2024-23113を追加したことで、攻撃者による悪用が確認されていることが明らかになった。なお、CISAは同じタイミングでIvanti Cloud Services Appliance(CSA)の脆弱性CVE-2024-9379およびCVE-2024-9380もKEVカタログに追加し、対応を呼びかけている。
Mozilla、攻撃で悪用されているFirefoxのゼロデイを修正:CVE-2024-9680
BleepingComputer – October 9, 2024
MozillaがFirefox向けに緊急のセキュリティアップデートをリリースし、攻撃で悪用されている重大な脆弱性CVE-2024-9680に対処。これはAnimationタイムラインにおける解放済みメモリ使用の脆弱性で、悪意ある攻撃者がその悪用に成功すると、攻撃者自身の有害データを当該メモリ領域に追加してコード実行を達成できる恐れがあるという。
9日公開の公式セキュリティブレティンによると、影響を受けるのは最新のFirefox(スタンダードリリース)と延長サポート版(ESR)。Mozillaは「この脆弱性が実際の攻撃で悪用されているとの報告を受け取っている」と述べ、以下の修正バージョンへの早急なアップグレードを推奨している。
- Firefox 131.0.2
- Firefox ESR 115.16.1
- Firefox ESR 128.3.1
CVE-2024-9680がどのような攻撃で悪用されていて、誰が標的になっているのかなどの詳細は明かされていない。BleepingComputerはMozillaと発見者であるESETにコンタクトを取ったものの、本記事公開時点ではまだ回答を得られていないとのこと。
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