QNAP、Pwn2Ownで実証されたNAS向けソフトウェアのゼロデイを修正(CVE-2024-50388)
BleepingComputer – October 29, 2024
QNAPは29日にセキュリティアドバイザリを公開。NASデバイス向けソリューションHBS 3 Hybrid Backup Syncに存在するゼロデイ脆弱性に対処した。
Pwn2Own Ireland 2024でのNASデバイスTS-464に対するハッキングにおいてエクスプロイトが実証されたこの欠陥(CVE-2024-50388)は、HBS 3 Hybrid Backup Syncのバージョン25.1シリーズに影響を与えるOSコマンドインジェクションの脆弱性。これが悪用された場合、リモートの攻撃者に任意のコマンド実行を許す恐れがあるという。QNAPは、HBS 3 Hybrid Backup Sync 25.1.1.673以降のバージョンで同脆弱性を修正した。
機微な個人ファイルが保存されていることから、QNAP製のデバイスはランサムウェアグループに狙われることが多い。
Pwn2Ownコンテストが終了した後、トレンドマイクロのゼロデイイニシアティブがコンテスト中にデモ・公開されたセキュリティバグの詳細を公表するまでに90日の猶予期間があることを踏まえ、ベンダーは通常セキュリティパッチのリリースに時間をかける傾向があるが、今回の修正は当該脆弱性が実証されてからたった5日で行われた。
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