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Atlassian Confluenceの脆弱性、暗号マイニング目的で悪用される:CVE-2023-22527

佐々山 Tacos

佐々山 Tacos

2024.10.31

Atlassian Confluenceの脆弱性、暗号マイニング目的で悪用される:CVE-2023-22527

Securityonline[.]info – October 30, 2024

Atlassian Confluenceの脆弱性CVE-2023-22527が暗号資産のマイニング目的で悪用された事例について、トレンドマイクロが報告。攻撃者は脆弱性を用いてRCEを達成し、被害者のリソースをハイジャックしてTitan Networkから報酬を得ようとしていたという。

Titan Networkは分散型物理インフラネットワーク(DePIN)をベースとするオープンソースプラットフォーム。ユーザーはこれを利用してデバイスのコンピューティングパワー、ストレージ、帯域幅を共有し、見返りに経済的報酬を得ることができる。しかし、攻撃者があるシステムを侵害し、そこにTitanのソフトウェアをデプロイすれば、この攻撃者はこのシステム経由で報酬を得られることになる。

トレンドマイクロが観測した攻撃において、攻撃者はAtlassian Confluenceにおけるテンプレートインジェクションの脆弱性CVE-2023-22527を悪用し、リモートでコマンドを実行。これにより被害者システムへの初期アクセスを達成すると、一連のシェルスクリプトを投下し、IPアドレスやOS情報の特定を行うためのコマンドなど、複数のコマンドを実行してサーバーの環境を調べていたという。また、この過程でTitanのバイナリ数種がアップロードされたことや、Titan Network内の「Cassini Testnet」との通信が確立されたことも観測されている。Cassini Testnetはコンセンサスアルゴリズム「Delegated Proof of Stake(DPoS)」で構成されるテストネットで、これに参加することでリワードトークンを得られるようになるというもの。

今回悪用されたCVE-2023-22527は、2024年1月に開示・修正された脆弱性。このタイムラインを踏まえると、攻撃リスクを軽減するためには最新のセキュリティパッチを逐一適用することの重要性を改めて認識できる。これに加えてトレンドマイクロは、上記のような巧妙な侵入行為からシステムを守る策として、ネットワークおよびファイルの厳格なモニタリングや強固なアクセス制御の実施も推奨している。

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