TorネットワークがIPスプーフィング攻撃を阻止
Securityonline[.]info – November 11, 2024
Torコミュニティとセキュリティ研究者たちの迅速な対応により、Torネットワークを狙った組織的な攻撃が無力化された。
Torプロジェクトは10月下旬、ディレクトリ管理機関とリレーオペレーターに対して不正使用の苦情が相次ぐ事例を経験していたが、これらの苦情は攻撃者がTorリレーのIPアドレスを偽装してポートスキャンの発信元に見せかける、高度なIPスプーフィング攻撃に起因していることが判明した。この攻撃により、OVHやHetznerを含むさまざまなホスティングプロバイダーで自動送信の不正使用レポートがトリガーされ、Torリレーの一部が一時的に中断されていた。
しかし、Torコミュニティは複数の研究者と協力して11月7日に攻撃元を特定し、この攻撃をシャットダウンすることに成功。根拠のない苦情の嵐に対処しなければならなかったリレーオペレーターに対しては、ホスティングプロバイダーとの問題解決に役立つガイダンスを提供した。現在もリレーオペレーターのアカウント回復を支援しつつ、ホスティングプロバイダーと協力しながら影響を受けたIPアドレスのブロック解除に向けた取り組みが続けられているという。
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