Citrix Session RecordingにRCE可能にする脆弱性、エクスプロイトも公開済み:CVE-2024-8068、CVE-2024-8069
Securityonline[.]info – November 12, 2024
Citrix Session Recordingに、連鎖させることによりCitrix Virtual Apps and Desktops上でのリモートコード実行が可能となる脆弱性2件(CVE-2024-8068、CVE-2024-8069)が存在。watchTowrがブログ記事の中で技術的な詳細を共有し、Citrix社もセキュリティブレティンをリリースして最新のパッチ済みバージョンへのアップデートを呼びかけた。
- CVE-2024-8068:NetworkService アカウントへの権限昇格の脆弱性。
- CVE-2024-8069:NetworkService アカウントアクセスの権限による限定的なリモートコード実行の脆弱性。
これらは、誤設定のある露出したMSMQ(マイクロソフトメッセージキューサービス)インスタンスと安全でないBinaryFormatterクラスの使用との組み合わせに起因する脆弱性。両脆弱性を利用した攻撃者は、HTTP経由で任意のホストから脆弱なMSMQサービスに到達できるようになるほか、NetworkServiceアカウントの権限で任意のコードを実行できるようになるとされる。
Citrixのブレティンによると、悪用のための条件は、Windows Active Directoryドメインへの認証済みアクセスを保持していることと、ターゲットとなるセッション記録サーバーと同じイントラネット上に存在していることだとされる。しかしwatchTowrは、両脆弱性を連鎖させることで認証なしでのリモートコード実行が達成可能だと報告している。同社は技術的詳細と併せて、GitHub上にPoCエクスプロイトコードを公開していることから、ユーザーには迅速な対処が求められる状況となっている。
ランサムウェアレポート&インテリジェンス要件定義ガイド、無料配布中!
ランサムウェアレポート:『2024 Ransomware? What Ransomware?』
以下のバナーより、ランサムウェアのトレンドを扱ったSilobreaker社のレポート『2024 Ransomware? What Ransomware?』の日本語訳バージョンを無料でダウンロードいただけます。
- 主なプレーヤーと被害組織
- データリークと被害者による身代金支払い
- ハクティビストからランサムウェアアクターへ
- 暗号化せずにデータを盗むアクターが増加
- 初期アクセス獲得に脆弱性を悪用する事例が増加
- 公に報告された情報、および被害者による情報開示のタイムライン
- ランサムウェアのリークサイト – ダークウェブ上での犯行声明
- 被害者による情報開示で使われる表現
- ランサムウェアに対する法的措置が世界中で増加
- サプライチェーン攻撃を防ぐため、手口の変化に関する情報を漏らさず把握
- 複数の情報源と脅威インテリジェンスツールを活用することが依然不可欠
インテリジェンス要件定義に関するガイドブック:『要件主導型インテリジェンスプログラムの構築方法』
以下のバナーより、優先的インテリジェンス要件(PIR)を中心とした効果的なインテリジェンスプログラムを確立するためのポイントなどを解説したSilobreaker社のガイドブック『要件主導型インテリジェンスプログラムの構築方法』の日本語訳バージョンを無料でダウンロードいただけます。
<ガイドブックの主なトピック>
本ガイドブックでは、優先的インテリジェンス要件(PIR)の策定にあたって検討すべき点と、PIRをステークホルダーのニーズに沿ったものにするために考慮すべき点について詳しく解説しています。具体的には、以下のトピックを取り上げます。
- 脅威プロファイルの確立
- ステークホルダーの特定・分析
- ユースケースの確立
- 要件の定義と管理
- データの収集と処理
- 分析と生産
- 報告
- フィードバック
- 実効性の評価