VMware vCenter Serverの重大なRCE脆弱性が悪用される、 Broadcomが確認:CVE-2024-38812
BleepingComputer – November 18, 2024
VMware vCenter Serverの脆弱性CVE-2024-38812およびCVE-2024-38813が、実際の攻撃で悪用されるようになっているという。Broadcomがアドバイザリを更新して報告した。
悪用が確認された1つ目のCVE-2024-38812は、vCenter Server内のDCERPCプロトコルの実装におけるヒープオーバーフローの脆弱性。リモートコード実行に繋がる恐れがあり、CVSSv3スコアは9.8と深刻度が高い。2つ目のCVE-2024-38813(CVSSv3スコア:7.5)は権限昇格の脆弱性で、攻撃者が特別に細工されたネットワークパケットを用いて悪用することでroot権限への昇格が可能になる恐れがある。
いずれの脆弱性に関しても修正のためのセキュリティパッチが今年9月にリリースされたが、その1か月後にBroadcomはセキュリティアドバイザリを更新。9月のCVE-2024-38812に対するパッチでは脆弱性への完全な対処ができていなかったと伝え、新たなパッチの適用を「強く」推奨していた。
そして11月18日、同社は再度アドバイザリを更新し、両脆弱性の攻撃での悪用が確認された旨を追記。ただ、攻撃の詳細や攻撃件数などの情報は記されていない。どの脅威アクターが悪用に関与しているのかも現時点では不明だが、VMware vCenterの脆弱性といえばランサムウェアグループや国家の支援を受けたハッキンググループ(例:中国のUNC3886)など、さまざまなアクターに狙われてきた過去がある。これを踏まえると、利用者には早急な対応が推奨される。
なおCVE-2024-38812およびCVE-2024-38813に関しては有効なワークアラウンドが存在しないため、最新のパッチの適用が唯一の解決策となる。
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