パロアルト、攻撃で悪用されているファイアウォールのゼロデイ2件にパッチ：CVE-2024-0012、CVE-2024-9474

パロアルト、攻撃で悪用されているファイアウォールのゼロデイ2件にパッチ：CVE-2024-0012、CVE-2024-9474

BleepingComputer – November 18, 2024

パロアルトネットワークス（Palo Alto Networks）がついに、攻撃で悪用されている次世代ファイアウォールのゼロデイCVE-2024-0012に対するセキュリティアップデートをリリース。併せて脆弱性CVE-2024-9474についても開示した。

1件目の脆弱性は、PAN-OSのWeb管理インターフェースにおける認証バイパスのゼロデイ脆弱性。リモートの攻撃者に悪用されると、認証にパスしたりユーザーに何らかの操作をさせたりせずとも管理者権限を取得することが可能になるとされる。11月8日にパロアルトはこの「潜在的なRCE脆弱性」の存在を理由に顧客へファイアウォールへのアクセスを制限するよう警告していたが、CVE-2024-0012という識別子が割り当てられたのは15日になってからだった。

2件目のCVE-2024-9474は、PAN-OSにおける権限昇格の脆弱性。PAN-OSの悪意ある管理者ユーザーが悪用すれば、ファイアウォール上においてroot権限でアクションを実行することが可能になるとされる。

CVE-2024-0012およびCVE-2024-9474、いずれのアドバイザリにおいても、パロアルトは「ネットワークの外部から発信されるインターネットトラフィックに露出した限られた数の管理Webインターフェースに対し、この脆弱性を悪用する脅威アクティビティが観測」されたと記している。同社はまた、CVE-2024-0012に対する初期の悪用アクティビティを「Operation Lunar Peek」の名で追跡。攻撃について現時点でわかっている情報をブログ記事にまとめている。

パロアルト社はこれらのゼロデイにより影響を受けるファイアウォールの台数について「非常に少数」と発言しているものの、脅威モニタリングプラットフォームのShadowserverが15日に報告したところによれば、露出したPAN-OS管理インターフェースはその時点で8,700超見つかっていたという。

両脆弱性は18日にCISAのKEVカタログ（悪用が確認済みの脆弱性カタログ）へも追加済みであり、連邦政府機関には12月9日までの対応が命じられている。

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