11月27日:サイバーセキュリティ関連ニュース
アフリカでのサイバー犯罪取り締まり作戦、1,006人の容疑者を逮捕・拘束
The Record – November 27th, 2024
インターポールこと国際刑事警察機構とアフリカ警察協力機構(アフリポール)が主導した「オペレーション・セレンゲティ」により、アフリカの19か国で1,000人以上のサイバー犯罪者が逮捕された。
この取り締まり作戦はランサムウェアやビジネスメール詐欺(BEC)、その他のオンライン詐欺などの犯罪行為を対象に行われ、ここ数か月で計1,006人の容疑者を逮捕。13万4,089件の有害インフラ/ネットワークが解体され、3万5,000人以上の被害者が特定されたという。
摘発対象事件の全容は明らかになっていないが、1,800人以上の被害者から計600万ドルを騙し取り、セネガルで8人(うち5人は中国人)が逮捕されたポンジスキームも含まれるとされる。インターポールのValdecy Urquiza事務総長は、組織的サイバー犯罪の逮捕者について「氷山の一角に過ぎない」とコメント。「世界中のこうした犯罪グループを引き続きターゲットにしていく」と述べた。
9月と10月に実施されたこのオペレーションは、英国外務・英連邦・開発省、ドイツ連邦外務省、欧州評議会から資金提供を受けていたことが明らかになっている。
WordPressのスパム対策プラグインに重大な欠陥、20万超のサイトがリモート攻撃受ける恐れ(CVE-2024-10542、CVE-2024-10781)
The Hacker News – Nov 26, 2024
WordPressの人気スパム対策プラグインに影響を及ぼす2件の重大なセキュリティ欠陥により、未認証の攻撃者に有害なプラグインをインストールされ、リモートでコードを実行される恐れがあることが判明した。
当該プラグインは「Spam protection, Anti-Spam, Firewall by Cleak Talk」で、スパムコメントや登録、アンケートなどをブロックする「ユニバーサルスパム対策プラグイン」として宣伝されているもの。これまで20万件以上のWordPressサイトにインストールされているようだ。
Wordfenceによると、これらの脆弱性は攻撃者が任意のプラグインをインストールして有効化できる認証バイパスの問題に関するものとされ、有効化されたプラグイン自体が脆弱な場合にRCE攻撃を許す危険性があるという。
上記の脆弱性はCVE-2024-10542、CVE-2024-10781として追跡されており、CVSSスコアは緊急レベルの9.8に分類。それぞれ今月リリースされたバージョン6.44および6.45で対処されている。
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- 脅威プロファイルの確立
- ステークホルダーの特定・分析
- ユースケースの確立
- 要件の定義と管理
- データの収集と処理
- 分析と生産
- 報告
- フィードバック
- 実効性の評価