ハッカー集団がウガンダ中央銀行から1,680万ドルを盗む
SecurityAffairs – December 01, 2024
ウガンダの財務担当国務大臣は先月28日、同国中央銀行のシステムが、金銭的な動機を持つ脅威アクターに侵害されたことを認めた。この発表は、地元メディアNew Vision紙の報道を受けて行われたもの。報道によると、外国のハッカー集団が同国の銀行口座から620億シリング(1,680万ドル)を盗んだという。
同大臣は議会で、この件について報道されているほどの影響はないとし、監査とともに調査を開始したことを述べた。なお事実の誤認を避けるため、監査が完了するまでこのインシデントに関する報告は控える意向だという。
ウガンダ中央銀行も同28日、この報道に関して警察の捜査に委ねていると発表した。
New Vision紙は、「Waste」と名乗る脅威アクターがこの攻撃を行ったと報じており、同行システムの侵害後、11月初旬に資金が送金されたとしている。Wasteグループは東南アジアを拠点としているとみられ、盗まれた金の一部は日本に送金された模様。ただ、ウガンダ中央銀行はすでに被害額の半分以上を回収したとされる。
一方ウガンダのデイリーモニター紙は、攻撃者が盗んだ金の総額を478億シリングとしており、盗まれた金は日本と英国に送金されたと報じている。同紙によると、英国当局は700万ドルを凍結したものの一部はすでに引き出されてしまっていたという。また、このシンジケートは日本国内で600万ドルを受け取った旨が報じられている。
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