中国ハッカーは今なお米通信システムに潜伏している可能性高い:FBIとCISAが報告
The Record – December 4th, 2024
ここ数か月にかけて、中国のハッカーグループSalt TyphoonがベライゾンやAT&Tなど米国の電気通信事業者などを狙って「広範かつ重大なサイバースパイキャンペーン」を実施していたことが波紋を呼んでいる。この問題について米国など複数国のサイバーセキュリティ当局は12月3日、Salt Typhoonは今なお重要な通信システムへのアクセスを保持している可能性が高い、との見解を伝えた。
米CISA、FBI、NSA(国家安全保障局)は3日、オーストラリアやカナダなど複数国のサイバーセキュリティ機関とともに共同で通信業界やその他の重要インフラセクター向けのガイドラインをリリース。この中で、ハッカーらがまだシステム内に潜んでいる場合に、これを特定して排除するための手順などを示している。
当局者らは今年春からこのスパイキャンペーンについて調査を続けており、Salt Typhoonが通信事業者数社の深部にまで侵入していたことや通信に関する大量のデータを盗み出していたこと、また場合によっては音声やテキストメッセージなども傍受可能な状態だったことなどを発見している。ただ、侵害の影響範囲などを含め、まだ正確な事実が判明していない部分も多いという。ある高官は、「範囲についてはまだ理解を深めようとしている段階のため、敵対者が排除されたと確信を持って言うことはできない」と述べ、ハッカーらがシステムから完全に排除されるのがいつ頃になるか予測するのは不可能だろうと付け加えたとのこと。
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