12月19日:サイバーセキュリティ関連ニュース
Fortinet、FortiWLMのCriticalな脆弱性について開示:CVE-2023-34990
FortiGuardLabs – Dec 18, 2024, FortiGuardLabs – Dec 18, 2024, FortiGuardLabs – Dec 18, 2024
Fortinetは18日、複数製品の脆弱性に関するPSIRTアドバイザリを更新。深刻度が最高レベルの「Critical」評価のCVE-2023-34990を含む、以下の脆弱性について注意喚起した。
- CVE-2023-34990:FortiWLMにおける、認証不要の限定的なファイル読み取りの脆弱性。相対パストラバーサルの問題に起因するもので、認証されていない遠隔の攻撃者による機微なファイルの読み取りを可能にする恐れがある。これにより、不正なコードやコマンドを実行される可能性があるとされる。CVSS v3スコアは9.6、深刻度の評価は「Critical」。
- CVE-2024-48889:FortiManagerにおけるOSコマンドインジェクションの脆弱性。認証されていない遠隔の攻撃者が悪用すると、不正なコードの実行が可能になる恐れがある。CVSS v3スコアは7.2、深刻度の評価は「High」。FortiManagerの複数バージョンのほか、FortiAnalyzerの古いモデルでも、特定の機能が有効になっている場合は影響を受ける。
- CVE-2024-50570:FortiClient Windowsにおける、メモリから認証情報が抜き取られる恐れのある脆弱性。重要な情報の平文保存に起因する問題で、認証されたローカルのユーザーがメモリダンプを介してVPNのパスワードを抜き出せるようになる恐れがある。CVSS v3スコアは4.9、深刻度の評価は「Medium」。
インターポール、「豚の屠殺詐欺」の代わりに「ロマンス・ベイティング」という表現を用いるよう呼びかけ
The Hacker News – Dec 18, 2024
インターポールが、「豚の屠殺詐欺(Pig Butchering)」という名称は避け、代わりに「ロマンス・ベイティング」という用語を使うよう呼びかけ。「豚の屠殺」が被害者を辱めるような表現であるために、当局への通報や情報提供が妨げられてしまうためだという。
豚の屠殺詐欺改めロマンス・ベイティングとは、ターゲットとの間で恋愛関係めいた信頼関係を構築したのちに、偽の暗号資産投資話を持ち掛けて大金を奪い取るというタイプの詐欺。2016年ごろに中国で初めて観測されて以来、世界中に蔓延するようになったとされる。
インターポールによれば、「ロマンス・ベイティング」という用語は詐欺師の用いる心理的なテクニックをイメージさせるものであり、被害者ではなく加害者の方に視線が向くような言葉だと説明。過去に暴力的性犯罪、家庭内虐待、オンライン児童搾取の分野でも用語の変更が有効だったことを踏まえ、これを詐欺の分野でも適用する必要があるなどと述べた。
【無料配布中!】ランサムウェアレポート&インテリジェンス要件定義ガイド
ランサムウェアレポート:『2024 Ransomware? What Ransomware?』
以下のバナーより、ランサムウェアのトレンドを扱ったSilobreaker社のレポート『2024 Ransomware? What Ransomware?』の日本語訳バージョンを無料でダウンロードいただけます。
- 主なプレーヤーと被害組織
- データリークと被害者による身代金支払い
- ハクティビストからランサムウェアアクターへ
- 暗号化せずにデータを盗むアクターが増加
- 初期アクセス獲得に脆弱性を悪用する事例が増加
- 公に報告された情報、および被害者による情報開示のタイムライン
- ランサムウェアのリークサイト – ダークウェブ上での犯行声明
- 被害者による情報開示で使われる表現
- ランサムウェアに対する法的措置が世界中で増加
- サプライチェーン攻撃を防ぐため、手口の変化に関する情報を漏らさず把握
- 複数の情報源と脅威インテリジェンスツールを活用することが依然不可欠
インテリジェンス要件定義に関するガイドブック:『要件主導型インテリジェンスプログラムの構築方法』
以下のバナーより、優先的インテリジェンス要件(PIR)を中心とした効果的なインテリジェンスプログラムを確立するためのポイントなどを解説したSilobreaker社のガイドブック『要件主導型インテリジェンスプログラムの構築方法』の日本語訳バージョンを無料でダウンロードいただけます。
<ガイドブックの主なトピック>
本ガイドブックでは、優先的インテリジェンス要件(PIR)の策定にあたって検討すべき点と、PIRをステークホルダーのニーズに沿ったものにするために考慮すべき点について詳しく解説しています。具体的には、以下のトピックを取り上げます。
- 脅威プロファイルの確立
- ステークホルダーの特定・分析
- ユースケースの確立
- 要件の定義と管理
- データの収集と処理
- 分析と生産
- 報告
- フィードバック
- 実効性の評価