1月29日:サイバーセキュリティ関連ニュース
AIのダークサイド:GhostGPTがサイバー犯罪者を支援
Securityexpress[.]info – January 28, 2025
米セキュリティ企業のAbnormal Securityは23日、自社ブログで新たなAIツール「GhostGPT」について解説した。
GhostGPTは2023年に登場したWormGPTやWolfGPTと同じく、犯罪支援を目的に設計された生成AIモデルで、OpenAIのChatGPTのハッキング版、あるいは同様の言語モデルから倫理的制約をすべて取り除いたものと説明されている。GhostGPTにはセキュリティメカニズムが組み込まれていないため、従来のAIシステムではブロックまたはフラグ付けされる危険なクエリに対しても、ダイレクトかつフィルタリングされていない応答を返すという。
GhostGPTの開発者は、以下4つの特徴を備えたツールとして積極的に宣伝しているようだ。
- 検閲なし
- データ処理が高速
- ログを記録せず、証拠が残るリスクを最小限化
- 使いやすい
ハッキングフォーラムでは主にビジネスメール詐欺(BEC)の支援ツールとして宣伝されているが、マルウェアのプログラミングやエクスプロイトの開発にも使用できるとのこと。さらに、Telegramボットから直接アクセスできる点もサイバー犯罪者にとっては大きな魅力で、犯罪行為への参入障壁を下げる能力の高さが大きな脅威となっている。
VMware、Avi Load BalancerにおけるブラインドSQLインジェクションの脆弱性について警告(CVE-2025-22217)
SecurityWeek – January 28, 2025
仮想化技術の米大手企業VMwareは28日、Avi Load BalancerにおけるブラインドSQLインジェクションの欠陥について緊急アラートを発行した。
Avi Load Balancerはハイブリッドクラウド向けのソフトウェアベースのロードバランサで、従来のVMベースのアプリケーションやコンテナマイクロサービスで動作するよう設計されている。この脆弱性はCVE-2025-22217(CVSSスコア:8.6)として追跡され、悪用されると攻撃者により広範なデータベースへのアクセスを許す恐れがあるという。VMwareのアラートには「ネットワークアクセスを持つ有害なユーザーが、特別に細工されたSQLクエリを使ってデータベースへのアクセスを取得する可能性がある」と記された。
対象となるバージョンは30.1.1、30.1.2、30.2.1、30.2.2で、パッチ適用前の回避策はないようだ。VMwareはリリース済みのパッチを早急に適用するよう呼びかけると共に、旧バージョンを使用している場合は先に30.1.2以降へアップグレードすることを推奨している。
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- 脅威プロファイルの確立
- ステークホルダーの特定・分析
- ユースケースの確立
- 要件の定義と管理
- データの収集と処理
- 分析と生産
- 報告
- フィードバック
- 実効性の評価