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ウクライナ諜報機関、民間ハッカーに史上初の軍勲章を授与

nosa

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2025.03.06

3月6日:サイバーセキュリティ関連ニュース

ウクライナ諜報機関、民間ハッカーに史上初の軍勲章を授与

The Record – March 6th, 2025

ウクライナ国防省情報総局(HUR)は「国家安全保障の強化」における役割を称え、「Laska」と名乗るハッカーグループを表彰した。これはHURが民間のサイバー活動家グループを公式に表彰する初めてのケースだという。

​​Laskaはウクライナの主権防衛、軍務、国家安全保障への貢献で大きな功績を挙げた軍人、将校、志願兵に与えられるボフダン・フメリニツキー勲章3等を受け取った。HURが4日に発表した声明によると、同グループはロシアの全面侵攻が始まった直後から軍事諜報機関に協力。「侵略国ロシアの軍産複合体を著しく弱体化させ、極めて重要な情報の入手も確保した」と称えられている。

Laskaの身元や関与した攻撃の詳細は明らかにされておらず、ウクライナや西側諸国による公開報告書でもこのグループに関する言及はないようだ。HURの公式サイトに掲載された写真には、キリロ・ブダノフ局長から顔にぼかしの入った人々へ勲章を渡す様子が写っている。

民間ハッカー、いわゆるハクティビストはウクライナ・ロシア戦争で重要な役割を果たしており、ウクライナ当局もサイバー作戦でハクティビストの協力を受けたことを認め、その取り組みを称賛してきた。ただし、同国政府がこれらのグループをコントロールし、任務を与えているとの主張については否定している。

米国、ウクライナとの諜報共有を停止 CIA長官がインタビューで認める

TechCrunch – March 5, 2025

米CIAのジョン・ラトクリフ長官は5日、FOXのインタビューで米国がウクライナとの諜報共有を停止したことを認めた。

米国は先月末、支援の見返りにウクライナの鉱物資源にアクセスできる協定を結ぶはずだったが、ホワイトハウス内で開かれた首脳会談が口論に発展。これを受けてドナルド・トランプ米大統領が和平プロセスに向けたウクライナ側の姿勢を疑問視し、同国への武器輸送と諜報共有の「一時停止」を求めるに至ったとラトクリフ長官は語った。

この処置がウクライナの防衛能力にどのような影響を与えるかは現時点で不明。ラトクリフ長官は「いずれ撤回されるだろう」と付け加えたが、いつになるのか見通しは明らかにしなかった。

ウクライナは2022年にロシアの侵攻が開始された当初から米国の諜報活動に大きく依存しており、戦争が激化して以降は両国間の外交・協力関係にも力を入れてきた。その結果、2023年には米FBIと諜報共有パートナーシップを締結。米国もウクライナ政府などに対して一連の破壊的な攻撃を仕掛けたとして、ロシア政府の支援を受けたハッカーを複数起訴していた。

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