恐喝グループWorld Leaks、Dellのテストラボプラットフォーム侵入で身代金を要求 | Codebook|Security News
Codebook|Security News > Articles > Threat Report > デイリーサイバーアラート > 恐喝グループWorld Leaks、Dellのテストラボプラットフォーム侵入で身代金を要求

デイリーサイバーアラート

Silobreaker-CyberAlert

ランサムウェア

恐喝グループWorld Leaks、Dellのテストラボプラットフォーム侵入で身代金を要求

nosa

nosa

2025.07.22

恐喝グループWorld Leaks、Dellのテストラボプラットフォーム侵入で身代金を要求

BleepingComputer – July 21, 2025

恐喝グループ「World Leaks」がDellの製品デモプラットフォームに侵入し、同社に身代金の支払いを要求しているという。

Dellはこのインシデントを認識しており、同社製品およびソリューションの試演に使われるソリューションセンター・プラットフォームに脅威アクターが侵入したことを認めている。この環境は顧客およびパートナーのシステム、Dellのネットワークとは意図的に分離されており、同社顧客へのサービス提供には使用されていないようだ。

ソリューションセンターで使われているデータは、主に合成(フェイク)データ、公開データセット(製品デモやDellのスクリプトのみに使用)、システムデータ、機微性のない情報、テスト出力とされる。現在進行中の調査によると、World Leaksが取得したのは主に合成データ、公開データ、またはDellのシステム/テストデータの可能性が高いとされている。

盗んだデータにサンプルの医療データや財務情報などが含まれていることから、World Leaksは貴重なデータを取得したと考えているようだが、これらのデータは完全に試演やテスト用のフェイクデータだと伝えられている。BleepingComputerによると、この攻撃で盗まれた唯一の正規データは、非常に古い連絡先リストであることが確認されたという。

Dellは調査中であることを理由に、侵入経路や身代金要求などについて詳細を明らかにしていない。World Leaksの前身はHunters Internationalランサムウェアとされ、その前身自体もコードの類似性からHiveのリブランドの可能性が指摘されている。Hunters Internationalは2023年後半に出現して以来、280組を超える世界中の組織を攻撃したと主張していたが、ランサムウェアの収益性やリスクを考慮して2025年1月にWorld Leaksへリブランドしていた。

World Leaksはこれまで、自らのデータリークサイトで49組織のデータを公開しており、Dellから盗んだデータのサンプルとされるものもリリースしている。

【無料配布中!】インテリジェンス要件定義ガイド

インテリジェンス要件定義に関するガイドブック:『要件主導型インテリジェンスプログラムの構築方法』

以下のバナーより、優先的インテリジェンス要件(PIR)を中心とした効果的なインテリジェンスプログラムを確立するためのポイントなどを解説したSilobreaker社のガイドブック要件主導型インテリジェンスプログラムの構築方法の日本語訳バージョンを無料でダウンロードいただけます。

<ガイドブックの主なトピック>

本ガイドブックでは、優先的インテリジェンス要件(PIR)の策定にあたって検討すべき点と、PIRをステークホルダーのニーズに沿ったものにするために考慮すべき点について詳しく解説しています。具体的には、以下のトピックを取り上げます。

  • 脅威プロファイルの確立
  • ステークホルダーの特定・分析
  • ユースケースの確立
  • 要件の定義と管理
  • データの収集と処理
  • 分析と生産
  • 報告
  • フィードバック
  • 実効性の評価

Special Feature特集記事

Cyber Intelligenceサイバーインテリジェンス

Security情報セキュリティ