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新興のYureiランサムウェア、被害者の掲載を開始

nosa

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2025.09.17

新興のYureiランサムウェア、被害者の掲載を開始

DarkReading – September 16, 2025

オープンソースマルウェアを悪用し、二重恐喝攻撃を仕掛けるYureiランサムウェアのリークサイトに被害組織が掲載され始めた。

セキュリティ企業Check Pointが今週公開したブログ記事によると、Yureiランサムウェアが初めて確認されたのは9月5日。最初の被害者として同グループのブログサイトに掲載されたのはスリランカの食品製造会社MidCity Marketingで、9月9日までにインドとナイジェリアの企業も1社ずつ追加で掲載された。攻撃者はモロッコに拠点を置いているとみられ、被害者に盗まれたデータが公開されることへの恐怖心を植え付け、身代金を支払わせることを目的としている。

このグループが使用するランサムウェアは、GitHubで公開されているオープンソースのランサムウェアファミリー「Prince-Ransomware」バイナリをわずかに改変したバージョンだという。Check Pointは、このランサムウェアがGo言語で記述されている点にも言及。Goといえば、一部のアンチウイルスによる検出が困難な上、CやC++よりも開発が容易で、異なるプラットフォームへのクロスコンパイルが可能であることから引き続きマルウェア開発者にとって魅力的な選択肢になっているという。

日本の「幽霊」を語源とするYureiランサムウェアは、一般的なランサムウェアアクターと同様にシステムを暗号化するだけでなく、データを盗んで身代金を要求する。被害者をリストアップし、感染の証拠を示すブログを運営しているほか、交渉に使う安全なチャットインターフェースも用意している。

ただし、同ランサムウェアには「重大な欠陥」が存在するため、盗まれて暗号化されたデータを(少なくとも部分的に)復号できる可能性があるようだ。Check Pointは「この脅威アクターの技術レベルが高くないことを改めて示している」と指摘し、オープンソースのランサムウェアによって新参のサイバー犯罪者が活動を開始できたとしても、初期段階から経験豊富な攻撃者と同じように振る舞えるわけではないと付け加えた。

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