2025年9月24日:サイバーセキュリティ関連ニュース
SEOポイズニングでBadIISマルウェアを拡散、東アジアや東南アジアが標的に
The Hacker News – Sep 23, 2025
ある脅威アクターがマルウェア「BadIIS」を使い、ベトナムを中心に東アジアや東南アジアを標的としたSEO(検索エンジン最適化)ポイズニングキャンペーンを展開している。パロアルトネットワークスのインシデント対応チーム「Unit 42」が警告した。
Unit 42はこの活動を「Operation Rewrite」と名付け、識別子CL-UNK-1037で追跡している。攻撃者が使用しているインフラや手法は、セキュリティ企業ESETに「Group 9」と呼ばれている脅威アクターおよびDragonRankと共通点があるようだ。
研究者の報告によると、攻撃者は有害なインターネットインフォメーションサービス(IIS)ネイティブモジュールBadIISを使って検索結果を操作。ユーザーをギャンブルサイトやポルノサイトなど意図しないWebサイトへ誘導し、金銭を搾取しているという。
そのほかにもさまざまなツールキットが使われており、軽量なASP.NETページハンドラー、.NET IISモジュール、オールインワンのPHPスクリプトなど文書化されていない亜種が発見されている。Unit 42は言語的証拠やインフラ、アーキテクチャの類似性などを根拠に、この活動は中国語を話すグループによって行われている可能性が高いと報告した。
ヨーロッパ主要空港での混乱、ランサムウェア攻撃が原因と判明
BleepingComputer – September 22, 2025
先週末にヨーロッパ主要空港で発生した混乱は、米企業コリンズ・エアロスペースの搭乗手続きシステムを標的としたランサムウェア攻撃が原因だったようだ。
システム障害は英国のヒースロー空港、ベルギーのブリュッセル空港、独ベルリンのブランデンブルク空港など複数箇所で発生し、合わせて100便以上が遅延・欠航したほか、多くの乗客が手動での手続きを余儀なくされた。このインシデントはアイルランドのコーク空港とダブリン空港にも影響を与えたが、こちらは軽微な被害にとどまったとされている。
攻撃は19日夜に始まり、搭乗手続きカウンターや搭乗ゲートの割り当てを共有するMUSE(マルチユーザーシステム環境)システムがダウン。22日には英『ガーディアン紙』が欧州連合サイバーセキュリティ機関(ENISA)の声明を掲載し、ランサムウェア攻撃によって混乱が引き起こされたことを明らかにした。
コリンズ・エアロスペースは、影響を受けたシステムをできるだけ早く復旧させるために対応を進めているとのこと。英国国家サイバーセキュリティセンター(NCSC)も運輸省や法執行機関、同社および被害を受けた国内空港と協力し、このインシデントによる影響を完全に把握するための対応を進めているという。
【開催決定!】日本最大級サイバー(脅威)インテリジェンスイベント
サイバーインテリジェンスイベント「Cyber Intelligence Summit 2025」を11月に開催します!
サイバー脅威インテリジェンスとセキュリティ戦略についての国際セキュリティカンファレンス「Cyber Intelligence Summit 2025」を2025年11月5日〜7日、ベルサール虎ノ門にて開催します。
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開催概要
名 称:Cyber Intelligence Summit 2025
日 程:2025年11月5日(水)、6日(木)、7日(金)
会 場:ベルサール虎ノ門(オンライン配信無し)
主 催:株式会社マキナレコード
料 金:フルパス ¥10,000|展示パス 無料
翻 訳:英日同時通訳付き
登 録:特設サイトより事前登録
Day,01&02 一般企業中心(官公庁の方も歓迎)
民間企業においてサイバー脅威インテリジェンスに携わる部門のご担当者(情報セキュリティ部門、リスク管理、経営企画、IT・CISO室など)、またはその関連分野に関心をお持ちの方。官公庁・自治体のサイバー対策・情報分析部門にご所属の方もご参加いただけます。
Day,03 官公庁限定(主に法執行機関)
国内の官公庁、自治体、法執行機関(警察庁・都道府県警察、防衛省関連機関等)において、サイバー対策、情報保全、脅威インテリジェンス業務に携わる職員の方。
※Day3は官公庁、自治体、法執行機関所属の方に限りご参加いただけます。
※個人名義や企業所属でのご登録はできません。