9月25日:サイバーセキュリティ関連ニュース
シスコ、悪用が確認されたIOSのゼロデイ脆弱性について警告(CVE-2025-20352、CVE-2025-20240他)
BleepingComputer – September 24, 2025
シスコは24日、自社ソフトウェアのCisco IOSおよびCisco IOS XEに関するセキュリティアップデートをリリースした。両ソフトには深刻なゼロデイ脆弱性が存在し、どちらも実際の攻撃に悪用されたことが確認されている。
この欠陥はCVE-2025-20352として追跡され、IOSとIOS XEのSNMP(Simple Network Management Protocol)サブシステムに存在するスタックベースのバッファオーバーフローの脆弱性と説明された。SNMPを有効にしているすべてのデバイスが影響を受けるという。
CVE-2025-20352を悪用すると、認証済みかつ権限の低いリモート攻撃者はパッチ未適用のデバイスにサービス拒否(DoS)状態を引き起こすことができる。一方、高度な権限を有する攻撃者はrootユーザーとしてコードを実行することにより、Cisco IOS XEを実行しているシステムの完全な制御が可能になるようだ。
シスコはまた、これ以外にも13件の脆弱性についてパッチをリリースした。そのうち2件はPoCコードが公開されているもので、1つ目のCVE-2025-20240はCisco IOS XEの反射型クロスサイトスクリプティング(XSS)の脆弱性。もう一方のCVE-2025-20149は、サービス拒否の脆弱性となっている。
中国系ハッカーグループ「RedNovember」がPanteganaとCobalt Strikeを使い、世界各国の政府機関などを標的に
The Hacker News – Sep 24, 2025
アフリカやアジア、北米、南米、オセアニアの政府機関または民間企業を標的としてきたサイバースパイグループの詳細が明らかになり、その実態は中国の国家支援型脅威アクターであるとの評価が示された。
脅威インテリジェンス企業Recorded Futureは以前、この活動を「TAG-100」という名称で追跡していたものの、これをハッカーグループ「RedNovember」として正式に認定した。同グループはマイクロソフトに「Storm-2077」の名でも追跡されている。
The Hacker Newsに共有されたレポートによると、RedNovemberは2024年6月から2025年7月にかけて世界中の主要組織のネットワーク境界に設置されるアプライアンスを狙い、Go言語で開発されたバックドアツールPanteganaとCobalt Strikeを使って侵入を図った。このグループは標的を政府機関や民間企業に拡大しており、国防・航空宇宙企業、宇宙関連企業、法律事務所などもターゲットにしているようだ。
攻撃手法については、オープンソースツールのPanteganaとSpark RATを使用している点が特徴に挙げられるという。これは既存のプログラムを悪用し、特定を困難にしようとする試みの可能性が高く、サイバースパイグループの典型的な作戦手法とされている。
また攻撃では、公開されているGo言語ベースのローダー「LESLIE LOADER」の亜種でSpark RATやCobalt Strike Beaconを送り込む手法が用いられたとのこと。RedNovemberはExpressVPNやWarp VPNなどのVPNサービスを利用し、インターネットに接続可能なデバイスを標的にするサーバー群と、Pangaea・Spark RAT・Cobalt Strikeなどのツールを管理・操作しているとみられている。
【開催決定!】日本最大級サイバー(脅威)インテリジェンスイベント
サイバーインテリジェンスイベント「Cyber Intelligence Summit 2025」を11月に開催します!
サイバー脅威インテリジェンスとセキュリティ戦略についての国際セキュリティカンファレンス「Cyber Intelligence Summit 2025」を2025年11月5日〜7日、ベルサール虎ノ門にて開催します。
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開催概要
名 称:Cyber Intelligence Summit 2025
日 程:2025年11月5日(水)、6日(木)、7日(金)
会 場:ベルサール虎ノ門(オンライン配信無し)
主 催:株式会社マキナレコード
料 金:フルパス ¥10,000|展示パス 無料
翻 訳:英日同時通訳付き
登 録:特設サイトより事前登録
Day,01&02 一般企業中心(官公庁の方も歓迎)
民間企業においてサイバー脅威インテリジェンスに携わる部門のご担当者(情報セキュリティ部門、リスク管理、経営企画、IT・CISO室など)、またはその関連分野に関心をお持ちの方。官公庁・自治体のサイバー対策・情報分析部門にご所属の方もご参加いただけます。
Day,03 官公庁限定(主に法執行機関)
国内の官公庁、自治体、法執行機関(警察庁・都道府県警察、防衛省関連機関等)において、サイバー対策、情報保全、脅威インテリジェンス業務に携わる職員の方。
※Day3は官公庁、自治体、法執行機関所属の方に限りご参加いただけます。
※個人名義や企業所属でのご登録はできません。