英政府、暗号化されたAppleユーザーデータへのバックドアアクセス獲得に再度乗り出す:英紙報道
英国政府は今なお暗号化されたiCloudデータへのアクセスを獲得しようとしており、Appleに対して同クラウドデータへのアクセスを要求する指令を新たに送付したという。英国紙Financial Times(FT)が報じている。
英国政府といえば2025年1月にAppleへ「技術能力通知(TCN)」を送付し、「Advanced Data Protection(高度なデータ保護)」と呼ばれる機能で保護される暗号化されたクラウドバックアップへのアクセス権を提供するよう指示していた。英政府のこうした動きに対し、世界中のユーザーのプライバシーに影響を与え得るものだとして以前からプライバシー保護活動家らが警告を発してきた。
詳しくはこちらの記事で:英国政府がApple社に対し、暗号化されたクラウドデータへのバックドアアクセスを要求したとの報道
物議を醸したこのバックドア設置要求は英国のみならず世界各地のAppleユーザーのバックアップを閲覧可能にせよと命じるもので、米国はこれに反発。米英の交渉ののち、8月には米国のトゥルシー・ギャバード国家情報長官が英政府はこの要求を撤回したと伝えていた。なおAppleは要求されたアクセスを提供する代わりに、英国ユーザーのiCloudアカウントでADP機能を無効化するという代替措置を講じている。
このように最初のバックドア設置要請は失敗に終わったとみられるものの、FT紙によれば、英政府は9月に2度目となる指令をAppleに送付。同社に対し、英国市民の暗号化されたクラウドバックドアへ当局がアクセスできるようにするためのシステムを作るよう要請したという。これに関して英国内務省はコメントの要請に応じていないとのこと。
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料 金:フルパス ¥10,000|展示パス 無料
翻 訳:英日同時通訳付き
登 録:特設サイトより事前登録
Day,01&02 一般企業中心(官公庁の方も歓迎)
民間企業においてサイバー脅威インテリジェンスに携わる部門のご担当者(情報セキュリティ部門、リスク管理、経営企画、IT・CISO室など)、またはその関連分野に関心をお持ちの方。官公庁・自治体のサイバー対策・情報分析部門にご所属の方もご参加いただけます。
Day,03 官公庁限定(主に法執行機関)
国内の官公庁、自治体、法執行機関(警察庁・都道府県警察、防衛省関連機関等)において、サイバー対策、情報保全、脅威インテリジェンス業務に携わる職員の方。
※Day3は官公庁、自治体、法執行機関所属の方に限りご参加いただけます。
※個人名義や企業所属でのご登録はできません。