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米空軍、SharePointのプライバシー問題発生を認める

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2025.10.02

10月2日:サイバーセキュリティ関連ニュース

米空軍、SharePointのプライバシー問題発生を認める データ侵害の可能性に関する報告相次ぐ

The Register – Wed 1 Oct 2025

米空軍でMicrosoft SharePointに関連するデータ侵害が発生したと伝えられていることを受け、同軍の広報担当は「プライバシー関連の問題」を調査中だと認めた。米空軍の任務に関連するファイルや、その他の重要なツールは利用できなくなっている可能性がある。

「Air Force Personnel Center Directorate of Technology and Information(人事センター技術情報総局の意味)」から発信されたとされる侵害通知がソーシャルメディアなどで拡散されたことを受け、米空軍はインシデント発生を事実と認めた。The Registerの聞き取りに対し、広報担当者はこの問題を認識していると述べたものの、具体的な質問には回答しなかったという。

拡散された通知は「米空軍のSharePointのアクセス権限に関する個人識別情報(PII)および保護対象保健情報(PHI)の重大な漏洩」を知らせるもので、「機微情報を保護するために米空軍のSharePointサービスが一時的に全面停止される」と記されていた。また、SharePointにアクセスするMicrosoft TeamsとPower BIダッシュボードも同じく停止される見通しで、復旧には最長で2週間かかる可能性がある旨も伝えられている。

1日の時点で、実際に停止されているサービスがあるのか、あるとすればどのサービスが停止されているのかはわかっていない。空軍のある広報担当者はSharePointとTeamsが停止されたことを「確認できない」と話しており、9月30日にThe Registerが電話で質問した関係者もSharePointを「利用中」と答えたという。

中国系ハッキンググループPhantom Taurusが大使館や外務省を攻撃

The Record – October 2nd, 2025

パロアルトネットワークスのインシデント対応チーム「Unit 42」により、これまで文書化されていなかった国家支援型ハッキンググループ「Phantom Taurus」の詳細が判明した。このサイバースパイグループは中国との関連が疑われ、アフリカ・中東・アジアの各国政府機関や大使館、通信事業者などに攻撃を仕掛けているという。

Unit 42によると、Phantom Taurusは約2年半前から活動しており、地政学イベントや軍事作戦に関する機微情報を収集。APT27やWinnti、Mustang Pandaといった中国系ハッキンググループと同じインフラを利用しているが、独自のマルウェア群「NET-STAR」とより高度な戦術を用いる点が大きな特徴だと説明された。Unit42は2023年6月から同グループを追跡しており、複数の政府機関から機微性の高い情報を盗み出す一連の攻撃を把握している。

そのほかにも政府機関のITインフラを管理する企業から外交通信・防衛関連情報・重要省庁の内部情報などを盗み出していることや、攻撃のタイミングが世界または地域の主要イベントに一致する傾向があることがわかっている。標的となった国については明らかにされていない。

【開催決定!】日本最大級サイバー(脅威)インテリジェンスイベント

サイバーインテリジェンスイベント「Cyber Intelligence Summit 2025」を11月に開催します!

サイバー脅威インテリジェンスとセキュリティ戦略についての国際セキュリティカンファレンス「Cyber Intelligence Summit 2025」を2025年11月5日〜7日、ベルサール虎ノ門にて開催します。

3大メガバンクスペシャル対談に加え、JC3、公安調査庁、楽天、リクルート、パナソニックなどからスペシャリストが登壇!海外からもアナリストや専門家が多数登壇予定です!

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開催概要

名 称:Cyber Intelligence Summit 2025

日 程:2025年11月5日(水)、6日(木)、7日(金)

会 場:ベルサール虎ノ門(オンライン配信無し)

主 催:株式会社マキナレコード

料 金:フルパス ¥10,000|展示パス 無料

翻 訳:英日同時通訳付き

登 録:特設サイトより事前登録

Day,01&02 一般企業中心(官公庁の方も歓迎)

民間企業においてサイバー脅威インテリジェンスに携わる部門のご担当者(情報セキュリティ部門、リスク管理、経営企画、IT・CISO室など)、またはその関連分野に関心をお持ちの方。官公庁・自治体のサイバー対策・情報分析部門にご所属の方もご参加いただけます。

Day,03 官公庁限定(主に法執行機関)

国内の官公庁、自治体、法執行機関(警察庁・都道府県警察、防衛省関連機関等)において、サイバー対策、情報保全、脅威インテリジェンス業務に携わる職員の方。

※Day3は官公庁、自治体、法執行機関所属の方に限りご参加いただけます。

※個人名義や企業所属でのご登録はできません。

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