2025年11月27日:サイバーセキュリティ関連ニュース
複数のロンドン行政区議会がサイバー攻撃に見舞われ、ITシステムなどに障害発生
BleepingComputer – November 26, 2025
英ロンドンの複数行政区議会でサイバーセキュリティに関する問題が発生し、電話回線や複数のシステムが障害に見舞われているという。
ケンジントン・アンド・チェルシー王室特別区とシティ・オブ・ウェストミンスターはITインフラを一部共有しているため、同時に影響を受けているとのこと。両区の議会はそれぞれの住民が重要なサービスを受けられるよう、緊急対策を発動したことを明かした。また、ハマースミス・アンド・フラム区も一部のサービスを共有しており、「ネットワークを分離・保護するための強化措置」を講じる決断が業務の混乱につながったとされている。
主要国家機関や観光スポットなどで知られるシティ・オブ・ウェストミンスターは人口36万人の特別区で、さらなる被害を防ぐために複数のコンピューターシステムを停止した。一方、ロンドンで最も小さく、英国で最も裕福な自治区の1つに挙げられるケンジントン・アンド・チェルシー区は、25日の時点で住民がオンラインサービスやコンタクトセンターを利用できなくなったと発表していた。
その後の声明によると、今回のインシデントは24日に発生したとみられ、攻撃者と動機については調査中と説明されている。あるセキュリティ専門家は上記3区のサービスプロバイダーがランサムウェア攻撃を受けた可能性を指摘しているが、BleepingComputerの記事が掲載された時点で犯行声明を出しているグループはいないようだ。
タイ当局が虹彩スキャン収集プロジェクトを違法と判断、データの削除を命じる
The Record – November 27th, 2025
タイ個人情報保護委員会(PDPC)は24日、OpenAIのサム・アルトマンCEOが共同設立した生体認証会社Tools for Humanity(TFH)に対し、暗号資産の支払いと引き換えに国民の虹彩スキャンを行うことを禁止すると通告した。
PDPCは虹彩データの収集および対価の支払いがタイの個人情報保護法に違反していると判断し、TFHに同国国民から採取した虹彩データ120万件を削除するよう命じたとされる。TFHの虹彩スキャンプロジェクトは、ブラジルやフィリピン、インドネシア、ケニアですでに禁止されている。
このプロジェクトは「Orb(オーブ)」と呼ばれる装置を用いて虹彩をスキャンし、生体認証を行う報酬として暗号資産WorldCoinのトークン(WLD)を支払う形になっている。そう遠くない将来、人間とオンラインAIアバターの区別が難しくなるとの前提に基づくビジネスモデルだが、Orb設置企業など賛成派はタイ当局に異議申し立てを行うという。













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