ドイツのハクティビスト、講演中に白人至上主義者サイトのワイプを生で実演
先週ドイツで開催されたハッカーカンファレンスにおいて、あるハクティビストが講演中に白人至上主義者のWebサイトをリモートワイプする様子を実演して見せたという。
「Martha Root」という仮名を用いるこのハクティビストは、ジャーナリストのEva Hoffmann氏およびChristian Fuchs氏とともにドイツ・ハンブルグで行われた年次カンファレンス「Chaos Communication Congress」に登壇。人種差別主義者と反ユダヤ主義者をターゲットにした白人至上主義者のためのサイト「WhiteDate」、「WhiteChild」、「WhiteDeal」にAIチャットボットを使って侵入し、WebスクレイピングやOSINTの技法で調査を行った経緯や、これらのサイトの運営者を突き止めたことなどについて語った。なお対象となったサイトWhiteDateはHoffmann氏が「ナチスのティンダー」と評する出会い系サイトで、WhiteChildは白人至上主義者向けの精子ドナー・卵子ドナーのマッチングサイト。またWhiteDealは雑用の依頼などに使える便利屋系マッチングサイトだとされる。
講演概要によると、Root氏は「リアリスティックな」AIチャットボットを使い、上記サイトの認証プロセスを通過して「白人」認定を受け、潜入に成功。数か月にわたる監視を行い、OSINT調査や自動会話分析、Webスクレイピングを実施して、これらのサイトの背後にいる人物とそのインフラの仕組みを突き止めたという。同氏はこの講演により、「AIペルソナと調査的思考が過激派ネットワークをいかに暴き、アルゴリズムが過激主義対策にどのように活用できるかを実証する」としている。
講演の最後にRoot氏は3サイトのサーバーを削除。Root氏らがドイツ出身で元ピアニストの女性だと主張しているこれらのサイトの管理者自身も、ハッキングの被害をソーシャルメディア上で認め、Root氏の行為を「サイバーテロリズム」だと非難した。なおいずれのサイトも現時点でオフラインのままだとされる。
Root氏はまた、WhiteDateからスクレイピングしたデータとされるものをネット上に公開。これには、6,500人超いるとされるユーザーらの名前、画像、年齢、位置情報(正確なGPS座標とユーザー自身が設定した国・州/地域)、性別、言語、人種、およびユーザーがアップしたその他の情報から成るプロフィール情報が含まれるという。
非営利活動家団体のDDoSecretsは上記3サイトの「ファイルとユーザー情報」を受け取ったと発表しており、これらをまとめて「WhiteLeaks」と命名。合計で100GBに相当するというこのデータセットは一般には公開されていないものの、DDoSecretsはジャーナリストや研究者らにアクセスリクエストの送付を呼びかけているとのこと。
















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