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中国語を話す脅威アクターがBadIISを使ってSEOを操作

nosa

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2025.02.14

ウィークリー・サイバーラウンド・アップ

中国語を話す脅威アクターがBadIISを使ってSEOを操作

Trend Micro – February 7, 2025

2024年、インターネット情報サービス(IIS)を標的とした検索エンジン最適化(SEO)詐欺キャンペーンの一環として、アジアでBadIISマルウェアが大量に配布されていることをトレンドマイクロの研究者が確認した。最も影響を受けた国はインド、タイ、ベトナムなどで、政府、大学、テクノロジー企業、通信といった各部門のIISサーバーが標的になっている。観察されたキャンペーンでは脅威アクターが脆弱なIISサーバーを悪用し、侵害されたサーバーにBadIISをインストール。BadIISはJavaScriptコードを挿入することでWebサーバーから要求されたHTTP応答ヘッダー情報を変え、訪問者を有害なサイトに誘導する。観察された亜種のほとんどはリダイレクト先が不法ギャンブルサイトだったが、同じ手法でマルウェアやフィッシングスキームをホストする有害サーバーにリダイレクトさせるケースもあると研究者は警告した。

ディープシークClickFixキャンペーンがVidar StealerとLumma Stealerを配布

CloudSEK – February 10, 2025

複数の脅威アクターがディープシークのブランド名を悪用し、Vidar StealerやLumma Stealerといった情報窃取型マルウェアを配布するフィッシングキャンペーンを開始している。CloudSEKの研究者によって観測されたこれらのキャンペーンは、投資スキームなどをルアーにしてClickFix技術を活用。中にはパートナーシッププログラムと称するディープシークの偽サイトを使うキャンペーンもある。「検証」ボタンをクリックすると偽のCAPTCHAプロンプトが開き、有害なPowerShellコマンドがコピーされると、ユーザーはこれを「コマンドの実行」ダイアログボックスに貼り付けるよう指示される。このキャンペーンで使われた偽ドメインは、AIベースの検索エンジンによる検出を回避するためにCloudflareの背後でホストされていた。

入国審査をルアーに使い、旅行者から機微データを盗むフィッシングキャンペーン

Cofense – February 12, 2025

Cofenseの研究者により、シンガポールへの旅行者をターゲットにした進行中のフィッシングキャンペーンの詳細が明らかになった。遅くとも2023年9月に始まったこのキャンペーンは標的を絞り込んだものだが、最近ではマレーシアと英国への旅行者も狙うようになっている。同キャンペーンでは入国審査の一環として追加で情報提出を求めるフィッシングメールが使われ、このEメールからシンガポール入国管理局の公式サイトに見せかけたフィッシングページへ誘導。その後、ユーザーは必要とされる処理手数料を支払うために、クレジットカードの詳細など機微な情報を提供するよう指示される。偽ポータルの一部分には、正規のものに見せかけるために個人を特定できる情報が自動で入力されている。


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翻訳元サイトについて

本レポートは、OSINT特化型インテリジェンス(情報)収集・分析ツール「Silobreaker」が収集したオープンソースの情報を元に作成しています。レポート内のリンクに関しては、翻訳元の記事をご参考ください。

翻訳元 :  Weekly Cyber Round-up


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Silobreakerは、日々ウェブに更新されていく大量の情報を読み解くことを求められる意思決定者やインテリジェンス専門家を支援する、強力なOSINTツールです。

インテリジェンスツール”Silobreaker”で見える世界

以下の記事で、インテリジェンスツール「Silobreaker」について紹介しています。

インテリジェンスツール”Silobreaker”で見える世界


【無料配布中!】ランサムウェアレポート&インテリジェンス要件定義ガイド

ランサムウェアレポート:『2024 Ransomware? What Ransomware?』

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<レポートの主なトピック>

  • 主なプレーヤーと被害組織
  • データリークと被害者による身代金支払い
  • ハクティビストからランサムウェアアクターへ
  • 暗号化せずにデータを盗むアクターが増加
  • 初期アクセス獲得に脆弱性を悪用する事例が増加
  • 公に報告された情報、および被害者による情報開示のタイムライン
  • ランサムウェアのリークサイト – ダークウェブ上での犯行声明
  • 被害者による情報開示で使われる表現
  • ランサムウェアに対する法的措置が世界中で増加
  • サプライチェーン攻撃を防ぐため、手口の変化に関する情報を漏らさず把握
  • 複数の情報源と脅威インテリジェンスツールを活用することが依然不可欠

インテリジェンス要件定義に関するガイドブック:『要件主導型インテリジェンスプログラムの構築方法』

以下のバナーより、優先的インテリジェンス要件(PIR)を中心とした効果的なインテリジェンスプログラムを確立するためのポイントなどを解説したSilobreaker社のガイドブック要件主導型インテリジェンスプログラムの構築方法の日本語訳バージョンを無料でダウンロードいただけます。

<ガイドブックの主なトピック>

本ガイドブックでは、優先的インテリジェンス要件(PIR)の策定にあたって検討すべき点と、PIRをステークホルダーのニーズに沿ったものにするために考慮すべき点について詳しく解説しています。具体的には、以下のトピックを取り上げます。

  • 脅威プロファイルの確立
  • ステークホルダーの特定・分析
  • ユースケースの確立
  • 要件の定義と管理
  • データの収集と処理
  • 分析と生産
  • 報告
  • フィードバック
  • 実効性の評価

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