英国が海底ケーブル防衛計画を発表 ロシア船の諜報活動増加を受け
英国政府は、激化するロシアの偵察活動に対応すべく、有人艦艇や航空機、自動運航船を活用した海底ケーブルの防衛を推進すると発表した。
英国防省が打ち出した「大西洋要塞(Atlantic Bastion)」計画は、海底インフラの地図を作成していると国防長官に名指しされた諜報船ヤンタルといったロシアの潜水艦や艦艇の活動に対処するものだという。計画では最新の自律型技術・AI技術を軍艦や航空機と融合させ、脅威となる敵を検知・抑止・撃退する高度なハイブリッド戦闘部隊を創設すると、国防長官は語った。
この計画を通じて、英国で数千〜数万の雇用が創出されると期待されている。また、自律システムに特化した防衛技術企業である米国のAnduril社とドイツのHelsing社、そして英国の防衛大手BAE Systems社がこの計画に参与している。
国防省は5月にも 2,400万ポンド(約50億円)規模の「アトランティック・ネット」構想に関する調達公告を発表しており、この構想では請負業者が無人・有人システムを運用し、AIで分析した音響データを英国海軍に提供することが見込まれている。
英国のインターネット接続は海底ケーブルに大きく依存している。国内には合計64本の海底ケーブルが敷設されているものの、大西洋を横断するトラフィックの4分の3は英国南西部コーンウォール州ビュードに陸地接続する2本の海底ケーブルを経由していると報告されている。「通信網が差し迫った危険にさらされているわけではないが、安全保障上の危機が発生した際にケーブルが脅かされる可能性に備える必要がある」と国家安全保障戦略合同委員会の報告書は述べている。














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