前トランプ政権がやり残した仕事:米サイバー軍司令官とNSA長官の「兼任解消」
The Record – December 12th, 2024
米国のドナルド・トランプ次期大統領の政権移行に携わるアドバイザーたちは、サイバー軍と国家安全保障局(NSA)のトップを個別に任命する計画を準備し始めているようだ。関係者の話によると、この提案は連邦各機関の人事と政策課題について独自の計画を策定する右派系シンクタンク、アメリカファースト政策研究所へすでに伝えられているという。
2010年にサイバー軍が設立されて以来、同軍の司令官はNSA長官を「兼任」しており、その是非については過去3政権でも繰り返し議論されてきた。第1期トランプ政権でも任期終了間際の2020年12月、元国防総省幹部カシュ・パテル氏の指示を受けた被任命者チームが強行的な変更を試みたものの、マーク・ミリー元総合参謀本部議長によって阻止されている。
当時とは政治情勢が異なるため、依然として法的なハードルが残っているとしても、トランプ次期大統領は法案を提出することなく、その障害を乗り越える可能性が高いと見られている。ただし、NSAの収集するシグナルインテリジェンスが政治問題化するといった複数の懸念も指摘されており、いずれにせよ議論を呼ぶことは間違いないようだ。
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