機能満載のハッキングアシスタント「Xanthorox AI」がダークウェブに登場
サイバーセキュリティ企業SlashNextにより、攻撃的なサイバーオペレーション向けにカスタマイズされた新しいAIハッキングプラットフォーム「Xanthorox AI」がダークウェブ上で発見された。
7日に共有されたSlashNextの調査によると、Xanthorox AIはモジュラーツールやオフラインモード、高度な音声および画像処理、コードベースのサイバー攻撃機能などを装備した高度なAIプラットフォームで、2025年第1四半期後半に初めて登場。同社は「包括的なオールインワンのハッキングツール」と評価し、ダークネット上のフォーラムや暗号化されたチャネルのサイバー犯罪コミュニティ内で流通していると報告した。
また、XanthoroxにはWormGPT、FraudGPT、EvilGPTといった従来の有害AIツールとは異なる独立したマルチモデルフレームワークが採用されているようで、このシステムは特定のサイバーオペレーション向けに最適化された5つの異なるAIモデルに基づいているという。
これらのモデルはパブリッククラウドインフラやオープンにアクセス可能なAPIではなく、販売者の管理下にあるプライベートサーバーでホストされるため、既存の大規模言語モデル(LLM)に依存することが多かったこれまでの有害ツールとは一線を画していると説明された。
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目次
第1章:脅威ランドスケープの急速な変化:波乱のランサムウェア情勢と新たに報告された攻撃手法
第2章:世界情勢や地政学がサイバーセキュリティにもたらす影響
第3章:スティーラーの急成長と認証情報の漏洩が生むリスク
第4章:サプライチェーンリスク
第5章:2024 年に組織を脅かした脆弱性