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元ランサムウェア交渉人、攻撃者側に加担した罪を認める

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2026.04.22

元ランサムウェア交渉人、攻撃者側に加担した罪を認める

TechCrunch – April 21, 2026

米司法省は20日、元ランサムウェア交渉人のAngelo Martino被告がサイバー犯罪者をほう助した罪を認めたと発表した。

 

インシデント対応代行企業DigitalMintに勤務していたMartino被告は、計5件の事例で被害者側の代理人を担当。しかし、被害者の保険限度額や交渉戦略といった機密情報をランサムウェアグループ側に流していたことを認め、恐喝罪で最長20年の拘禁刑に直面することになった。

 

検察によると、Martino被告の役割は最大限の身代金を引き出すことであり、その見返りとして攻撃者側から報酬を受け取っていたという。当局は同被告からすでに1,000万ドルの資産を押収したと明かしている。

 

過去1年間に同様の手口で逮捕・収監されるランサムウェア交渉人は、同じDigitalMintの従業員Kevin Tyler Martin、サイバーセキュリティ大手Sygniaの元インシデント対応マネージャーRyan Clifford Goldbergに続いて3人目となった。MartinおよびGoldbergの両名が起訴された際、氏名を伏せたまま3人目の関与についても言及されていたが、それがMartino被告だったことになる。

 

この3人はランサムウェア・アズ・ア・サービス(RaaS)のALPHV/BlackCatの実質的なアフィリエイトとして活動していたようで、ある被害者から120万ドル以上を稼いだこともわかっている。DigitalMintの広報担当はTechCrunchの聞き取りに対し、Martino被告の犯罪行為については一切知らず、告発されたことが判明した後にMartinと共に解雇したと述べた。

 

ALPHV/BlackCatは2023年12月に一度法執行機関によりテイクダウンされたがその後も新たなサイトを使って活動を継続したのち、2024年3月に「出口詐欺」戦略を経て活動を停止したとみられている。

macOSのClickFix攻撃でAppleScriptベースのスティーラーが拡散、認証情報やウォレットを盗み出す

The Register – Tue 21 Apr 2026

macOSユーザーを狙ったClickFixキャンペーンにより、AppleScriptベースのインフォスティーラーが拡散され、複数のブラウザ・暗号資産ウォレット・拡張機能から認証情報やライブセッションCookieが盗まれているという。クラウドソリューションプロバイダーNetskopeの研究者チームが確認した。

 

攻撃の実行者は特定されていないものの、アジアの金融業界に属する企業や組織が被害を受けているとのこと。このスティーラーはWindowsとmacOSのマシンに感染する恐れがあり、クライアント側のJavaScriptを用いてユーザーエージェントで被害者を絞り込んだ上、デスクトップユーザーのみを偽のCAPTCHAページに誘導し、ClickFixの手法を用いてWindowsまたはmacOS専用のペイロードを送り込んでいると説明された。

 

標的にされているのはmacOSのキーチェーンのほか、Chrome、Brave、Edge、Vivaldi、OperaなどChromiumベースのブラウザ12種類で、各種ユーザーデータやセッショントークン、認証Cookie、保存されたパスワード、クレジットカード番号などの自動入力情報、200種類以上のブラウザ拡張機能のデータ、拡張機能データベースなどが盗まれている模様。FirefoxおよびFirefoxベースのブラウザであるWaterfoxからも、Cookieデータベース、フォームの自動入力データ、マスターパスワード、保存された認証情報を盗み出しているそうだ。

 

さらに、MetaMaskやPhantom、Coinbase Wallet、Trust Walletなど多くのブロックチェーン専用ウォレットを含む暗号資産ウォレットから詳細情報を抜き取るほか、LastPass、1Password、Dashlane、Bitwardenなどのパスワードマネージャー、AuthyやGoogle Authenticator拡張機能を含む二段階認証アプリ、そして企業アクセスに使用されるVPNおよびシングルサインオン拡張機能から認証情報を盗んでいるとされる。ブラウザの拡張機能以外にも、Exodus、Atomic、Electrum、Coinomi、Guardaなど16種類のデスクトップ型暗号資産ウォレットアプリが狙われているようだ。

 

なお、macOS Tahoe(26.4)またはmacOS Sequoiaの最新バージョンにはClickFix対策の新機能が搭載されているため、オペレーティングシステムのアップデートが推奨されている。

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