フランスで冷蔵制御システムを狙ったサイバー攻撃が発生、大手スーパーの冷蔵設備が相次ぎ停止
BleepingComputer – October 12, 2026
フランスで11日夜、Danfoss製冷蔵制御システムを標的としたサイバー攻撃が発生し、複数のスーパーマーケットチェーンが冷蔵設備の制御装置を遠隔操作されたと報じられている。
現地の報道によると、被害企業にはIntermarchéやCoopérative U、Carrefour Marketなど大手小売チェーンが含まれるとのこと。合わせて250〜350店舗が影響を受けており、多くの経済的損失と食品廃棄が発生したようだ。攻撃者はDanfoss製制御ソフトウェアの旧バージョンで稼働していた冷蔵制御装置を乗っ取り、自動霜取り機能を強制作動させて庫内の温度を上昇させたという。
侵害された方法については情報がないものの、食品小売業界で広く使われている冷蔵・空調(HVAC)システム管理用ハードウェアプラットフォーム「Danfoss AK-SM 8xxAシリーズ」に関し、米サイバーセキュリティ・インフラストラクチャ・セキュリティ庁(CISA)は2025年5月に認証回避の脆弱性(CVE-2025-41450)を、同年8月にコマンドインジェクションの欠陥(CVE-2025-41451)を警告している。また、上記2件のバグを発見したClarotyの研究チーム「Team82」も今年8月、外部からアクセス可能なDanfoss AK-SM 800Aの管理インターフェースにおいて、これらの欠陥を悪用してリモートコード実行を行う詳細な方法を公開していた。
なお、仏セキュリティ企業Predicta Labは、アタックサーフェスの調査中にオンラインに露出しているDanfoss製システムを2,752台発見し、そのうち1,590台がフランス国内に存在していたと報告している。さらにインターネット接続デバイスの検索エンジン「Shodan」でも、ネット経由でアクセス可能なDanfoss製デバイスが4,500台以上確認されているそうだ。
フランスでの攻撃と関連があるかどうかは不明だが、世界最大級の食品小売チェーンAhold Delhaizeは翌12日、「サイバーセキュリティインシデント」を理由に一部システムをオフラインにしたと発表している。
GitLabがコード実行の脆弱性CVE-2026-97229について警告、深刻度は最高レベル
BleepingComputer – October 12, 2026
GitLabが12日、CI/CDの正規表現コンパイラに存在する脆弱性について警告を発した。
この脆弱性はCVE-2026-97229として追跡されており、GitLabのCI/CD正規表現コンパイラにおける整数オーバーフローの脆弱性に起因するもの。深刻度は最高レベルと評価されており、リモートの攻撃者に任意のコードを実行される恐れがあるという。
12日発表のアドバイザリには、「正規表現の検証が不十分であったために、特定の条件の下、認証されていないユーザーがCI/CD設定内の特別に細工された正規表現を介し、GitLabサーバー上で任意のコードを実行できる可能性があった」と説明されている。この脆弱性はハンドルネーム「joaxcar」として活動するセキュリティ研究者によって発見され、HackerOne上で運営されているGitLabのバグバウンティプログラムを通じて報告された。
GitLabの発表によると、この欠陥はGitLab Community Edition(CE)およびEnterprise Edition(EE)のバージョン19.2(19.2.8未満)、19.3(19.3.4未満)、19.4(19.4.2未満)において修正され、早急にパッチを適用することが推奨されている。なお、GitLab.comはすでに修正済みバージョンで稼働しており、GitLab Dedicatedの顧客も対応不要とのこと。
米CISAは2021年11月以降、攻撃に悪用されたGitLabの脆弱性を5件特定しており、その中にはランサムウェアグループに悪用されたものも含まれている。












