シスコ、同社のデータを盗んだとするハッカーの主張受け調査を開始
BleepingComputer – October 14, 2024
ハッキングフォーラムで「シスコ(Cisco)社から盗まれたデータ」とされるものが売りに出されたのを受け、同社はBleepingComputerの取材に対し、現在この売主であるハッカーの主張について調査中であることを認めたという。
シスコのデータとされるものをBreachForums上で売りに出したのは、過去にもさまざまな企業の盗難データを販売してきたことで知られる「IntelBroker」と名乗るアクター。同アクターは、別のハッカー「EnergyWeaponUser」および「zjj」とともに2024年6月10日にシスコをハッキングし、大量の開発者データを盗んだと主張している。その際に侵害されたデータとして、IntelBrokerは以下の内容を列挙した:
「Githubプロジェクト、Gitlabプロジェクト、SonarQubeプロジェクト、ソースコード、ハードコードされた認証情報、証明書、顧客SRC、シスコの機密扱い文書類、Jiraチケット、APIトークン、AWSのプライベートバケット、シスコのテクノロジーSRC、Dockerビルド、Azure Storage バケット、非公開・公開鍵、SSL証明書、シスコのプレミアム商品など」
IntelBrokerはまた、盗まれたデータとされるもののサンプルも共有。これには、データベース1件と顧客情報、複数種の顧客関連書類、および顧客管理ポータルのスクリーンショット数枚が含まれるという。
IntelBrokerといえば、今年6月にT-モバイルやAMD、アップルなど複数企業のデータとされるものを売りに出したりリークしたりし始めていたことが報告されている。この攻撃に詳しい情報筋がBleepingComputerに語ったところによれば、これらのデータはとあるサードパーティの管理サービスプロバイダーから盗まれたものとされる。ただ、今回のシスコの侵害が6月の攻撃と関連しているかどうかはわかっていない。シスコは同社を侵害したとするIntelBrokerの主張を評価するために「調査を開始した」と述べており、「弊社の調査は進行中」だと伝えている。
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