TeamPCP、 Shai-HuludワームをGitHub上で「オープンソース化」 | Codebook|Security News
Codebook|Security News > Articles > Threat Report > デイリーサイバーアラート > TeamPCP、 Shai-HuludワームをGitHub上で「オープンソース化」

デイリーサイバーアラート

Silobreaker-CyberAlert

サプライチェーン

TeamPCP、 Shai-HuludワームをGitHub上で「オープンソース化」

佐々山 Tacos

佐々山 Tacos

2026.05.14

TeamPCP、 Shai-HuludワームをGitHub上で「オープンソース化」

The Register – Wed 13 May 2026

ここ数か月だけで数々のサプライチェーン攻撃を仕掛けてきたサイバー脅威グループTeamPCPが、Shai-Huludワームマルウェアをオープンソース化したと報じられている。

 

セキュリティ系メディアのOxは5月12日、GitHub上に以下のテキストを含むリポジトリ2件が公開されているのを発見。「独立した脅威アクターらがすでにこれを改変し、リーチを広げ始めている」と主張した。

「Shai-Hulud: Open Sourcing The Carnage

Is it vibe coded? Yes. Does it work? Let results speak.

Change keys and C2 as needed. Love – TeamPCP」

(訳)「Shai-Hulud:カーネイジのオープンソース化

バイブコーディングされている?イエス。ちゃんと機能する?結果が物語るだろう。

必要に応じてキーとC2を変更せよ。愛を込めて – TeamPCP」

 

The Register紙がこれらのリポジトリをチェックしたところ、1つ目には1件のフォークが、2つ目には31件のフォークが記録されていたとされる。さらにその数時間後に、これらの件数はそれぞれ5件、39件に増えており、拡散が始まっているとするOxの主張内容に合致していることが確認されたと伝えた。本記事執筆時点では、いずれのリポジトリもアクセス不能となっている。

 

両リポジトリのソースコードをOxのアナリストが調べたところ、過去のShai-Hulud攻撃のものと同様のパターンがすぐに認められたという。このパターンには、盗んだ認証情報を新たなGitHubリポジトリにアップロードする挙動などが含まれるとされる。

 

またOxの報告とは別に、マルウェアリサーチャーのvx-undergroundも同様のオープンソースShai-Huludリポジトリの存在についてXに投稿していた。このリポジトリはその後、削除されたとvx-undergroundは伝えている。

 

Oxは今回の動きについて、「TeamPCPはもはやただマルウェアを拡散しているだけではない、能力を拡散させるようになっている」と説明。オープンソース化により、あらゆる脅威アクターに独自の亜種を構築するためのツールが配布され、すでに模倣者が出現し始めていると警告した。

 

マルウェア開発者らは自身の開発したツールをほかのアクターに販売することがあるものの、無償提供する行為はサイバー犯罪者にしては珍しいとされる。なおTeamPCPは今回、非常に自由度の高いMITライセンスを選択していたとのこと。

関連資料をダウンロード

Codebook 2025 ~サイバーセキュリティ分析レポート~

Codebook 2025 ~サイバーセキュリティ分析レポート~

いつもCodebookをご覧いただきありがとうございます。 Codebookでは2023年より、平日ほぼ毎日、サイバーセキュリティ/インテリジェンス関連の英文ニュースを厳選し、日本語で簡潔に要約...

デジタル時代における世界の紛争

デジタル時代における世界の紛争

地政学的紛争とサイバー作戦の境界は曖昧さを増し、国家や非国家主体によるサイバー攻撃が日常的に行われる中、戦争や外交の在り方が複雑化しています。 特にハクティビズムや偽情報キャンペーンは、ロシア・ウク...

【最新版】要件主導型インテリジェンスプログラムの構築方法|Silobreaker Report

【最新版】要件主導型インテリジェンスプログラムの構築方法|Silobreaker Report

本レポートは、サイバー脅威や地政学的リスクが高度化・複雑化する現代において、組織が適切な意思決定を行うために不可欠な「脅威インテリジェンス」の実践方法を解説するハンドブックです。特に、インテリジェンス...

OSINTから読み解く国家支援サイバー脅威の攻撃トレンド

OSINTから読み解く国家支援サイバー脅威の攻撃トレンド

国家の支援を受けたサイバー脅威が進化を続けています。昨年の国内暗号資産取引所からのビットコイン流出に、北朝鮮アクターの巧妙なソーシャルエンジニアリングが利用されていたことは、記憶に新しいかと思います。...

ディープ&ダークウェブにおけるSNSアカウント売買とディープフェイク

ディープ&ダークウェブにおけるSNSアカウント売買とディープフェイク

ネット上の匿名性を悪用した不正や犯罪が、日本においても大きな脅威となっています。2024 年の能登半島地震の際には、実在しない住所への救助要請など、人命に影響を及ぼしかねない偽情報に海外からの「インプ...

Special Feature特集記事

Cyber Intelligenceサイバーインテリジェンス

Security情報セキュリティ