侵害された公衆Wi-Fiが偽のアップデートを使って監視マルウェアを配信
The Hacker News – Aug 01, 2026
マイクロソフトは、乗っ取られた公衆Wi-Fi経由で配信された偽のブラウザアップデートが、リモートアクセス型トロイの木馬(RAT)「CornFlake」を拡散していると報告書の中で警告した。この活動は「CaptiveCrunch」と命名され、実行者はロシア関連APT「Midnight Blizzard(APT29、Cozy Bear)」のサブクラスター「Storm-2945」であるとみられている。
セキュリティ企業ReliaQuestは先日、Wi-Fiのキャプティブポータルゲートウェイが侵害された結果、ドメインネームシステム(DNS)の応答が偽造され、ノートパソコン上では自動接続チェックではなく、ブラウザやOSの偽アップデートページにリダイレクトされていると報告していた。
マイクロソフトも5月初旬から複数の国のホテルWi-Fiでトラフィック操作が行われていることを確認しており、特に7月16日以降、CaptiveCrunchのランディングページの一部が、マイクロソフトのデバイスコード認証フローにリダイレクトしていることを観測した。攻撃者が提供したコードをユーザーがマイクロソフトの正規サインインページに入力すると、攻撃者側のセッションに多要素認証(MFA)を満たすアクセス権限が付与される恐れがあるとのこと。被害の詳細や影響を受けた機器やシステム、プロバイダー名は非公開となっている。また、一部のページではClickFix攻撃が行われていたこともわかっている。
CornFlakeマルウェアは、画面上に偽の進行状況を示すウィンドウを表示。ユーザーの関心がこのウインドウに向いている間に自身を「%APPDATA%\svchost32\svchost32.exe」にコピーし、svchost32をWindowsサービスとして登録して、「Cloud Sync Service」と表示されるよう設定する。マイクロソフトによると、CornFlakeはスクリーンショットの保存、アクティブウィンドウのタイトルとクリップボードの内容の記録、ブラウザのCookie(ChromeのApp-Bound Encryptionで保護されたCookieを含む)や保存されたパスワードの窃取、外部記録媒体のスキャン、リモートシェルの開設を行うことができるだけでなく、レジストリの実行キーとスケジュールされたタスクを使用し、防御側が永続化メカニズムを無効化した場合にはwatchdogで復元する機能を有している。
また、PowerShellスティーラー「ChocoShell」も特定された。Microsoft 365やAzure Active Directoryのアクセストークンと更新トークン、Webアカウントマネージャー(WAM)トークンを収集するため、ブラウザのCookieがなくともセッションのリプレイが可能になるという。
回避策として、公衆Wi-Fiを利用する際に常時接続型VPNを使用することや、マイクロソフトの条件付きアクセスによるデバイスコード認証フローの制限を活用することなどが推奨されている。
関連資料をダウンロード

デジタル時代における世界の紛争
地政学的紛争とサイバー作戦の境界は曖昧さを増し、国家や非国家主体によるサイバー攻撃が日常的に行われる中、戦争や外交の在り方が複雑化しています。 特にハクティビズムや偽情報キャンペーンは、ロシア・ウク...
-300x200.png)
【最新版】要件主導型インテリジェンスプログラムの構築方法|Silobreaker Report
本レポートは、サイバー脅威や地政学的リスクが高度化・複雑化する現代において、組織が適切な意思決定を行うために不可欠な「脅威インテリジェンス」の実践方法を解説するハンドブックです。特に、インテリジェンス...

OSINTから読み解く国家支援サイバー脅威の攻撃トレンド
国家の支援を受けたサイバー脅威が進化を続けています。昨年の国内暗号資産取引所からのビットコイン流出に、北朝鮮アクターの巧妙なソーシャルエンジニアリングが利用されていたことは、記憶に新しいかと思います。...












