イランの空襲受けたUAE・バーレーンのAmazonデータセンターで一部顧客データが永久消失
米・イスラエルにより開始された対イラン戦争で複数のAmazon Web Services(AWS)のデータセンターがドローン攻撃を受けてから約半年が経ち、Amazonはバーレーンおよびアラブ首長国連邦(UAE)でホストされていた一部の顧客データが永久に失われたことを認めた。
9月15日に更新されたAWSのステータスダッシュボードによると、中東(UAE)リージョン(ME-CENTRAL-1)の3つのAWSアベイラビリティゾーンのうちの1つである「mec1-az2」アベイラビリティゾーンにおいて、顧客データが復元不可能な状態で消失したとされる。なお、各アベイラビリティゾーンは、1つ以上のAmazonデータセンターによって運用されている。AWSは現在も、同リージョンのリソースの復旧およびUAEにおける残る2つのアベイラビリティゾーンでホストされるリソースの復旧に取り組んでいるという。
一方で同じく15日に更新されたバーレーンリージョン(ME-SOUTH-1)のステータスによると、このリージョンのデータセンターではさらに影響が広範囲に及んだ模様。AWSは、同リージョンの3つのアベイラビリティゾーンすべてにおいて、リソースやデータへのアクセスを復旧できなかったと述べている。また、2027年初頭にさらなるアップデートを共有予定だと付け加えた。
2月28日に戦争が開始して以降、この地域のAmazonデータセンターを最初にドローン攻撃が襲ったのは3月1日。当時AWSは直ちに、顧客に対し、リソースをほかのクラウドリージョンに移行し、リモートバックアップを利用して「アクセス不能なリソース」を復元するよう促していた。また、3月のイランによる最初の攻撃を受けて、同社は顧客に合計1億5,000万ドル分のクレジットを付与したと報じられている。
続いて4月1日にも、バーレーンに所在するAmazonのデータセンターが攻撃を受けたほか、7月24日にもイラン革命防衛隊の空襲によりバーレーンに所在する残りのAmazonデータセンター構造が影響を受けたとされる。
これら一連の攻撃により、湾岸地域で急速に拡大しているクラウドおよびAIインフラの耐障害性について疑問が投げかけられることとなった。
一方、米国とイスラエルによるイランとの戦争は、ホルムズ海峡や紅海入り口のバブ・エル・マンデブ海峡での船舶への攻撃をきっかけに、より広範な地域紛争へと拡大し、世界的なエネルギー危機を一層深刻化させている。















