米CISA、Linuxの脆弱性「Fragnesia」を警告 PHP2Shellとの連鎖攻撃が確認される(CVE-2026-46300)
BleepingComputer – October 29, 2026
米サイバーセキュリティ・インフラストラクチャ・セキュリティ庁(CISA)は28日、Linuxカーネルにおける深刻度の高い特権昇格の脆弱性CVE-2026-46300をKEV(悪用が確認済みの脆弱性)カタログに追加し、11月10日までに修正するよう連邦政府各機関に警告した。同じく悪用が確認された脆弱性群PHP2Shell(CVE-2026-109618、CVE-2026-109619)と連鎖させた攻撃が行われているようだ。
「Fragnesia」の名で知られるこの脆弱性は、LinuxのXFRM ESP-in-TCPサブシステムにおける論理バグに起因するもの。脆弱性Dirty Fragと同じクラスに属しており、PoCエクスプロイトも存在するそうだ。これを攻撃者に悪用されると、2026年5月13日以前にリリースされたカーネルを搭載した主要ディストリビューションにおいて、root権限で悪性コードを実行される恐れがある。
CISAは攻撃の詳細を明らかにしていないものの、FragnesiaをPHP2Shellと組み合わせて悪用することで、未修正のシステム上にWebシェルを設置できる可能性があるという。ただし、この連鎖攻撃についても詳しい情報は提供されていない。
なお、イスラエルのサイバーセキュリティ企業Dream Securityが26日に発表したレポートによると、これらの脆弱性が20台以上のサーバーへの侵入に利用されているとのこと。その中には米政府関連機関が所有する3台のサーバーも含まれると記されている。
また、同社が特定した一連の攻撃オペレーションには、PHP2Shellエクスプロイトチェーンを独自に武器化したものと、Fragnesiaを組み合わせた攻撃が含まれていた模様。さらに標的リストやエクスプロイト実行のログ、侵入後の活動用に作成された約40種類のスクリプトが確認できているほか、root権限を奪取されたサーバーは米国、日本、台湾、韓国で計25台と報告されている。
米DHS、4万1,000超の職員データがオンライン上に流出
SecurityWeek – October 29, 2026
ハンドルネーム「Department of Peace」で活動するハッカーの攻撃により、米国国土安全保障省(DHS)の職員4万1,000人以上の個人情報および業務情報を含むデータベースがオンライン上に流出したと報じられている。
このハッカーの主張によると、データはDHSの職員や契約業者が同省の中央環境にアクセスするために利用するOktaのシングルサインオン(SSO)システムから盗み出されたものだという。声明には「彼らが自分たちの情報を持っているのだから、自分たちが彼らの情報を持つのは公平なことでしかない」と記されている。
流出したレコードの大部分には、税関・国境取締局(CBP)と移民関税執行局(ICE)、および国土安全保障捜査局(HSI)の職員に関する情報が含まれている模様。CISAの職員約1,000名に加え、その他のDHS関連機関の職員に関する情報も漏洩したようだ。
流出したデータには、氏名、業務用のメールアドレスおよび電話番号、役職、勤務地に加え、各アカウントがどのシステムや内部アプリケーションにアクセスできるかを示すレコードも含まれているそう。データを検索するためのオンラインツールも公開されている。
SecurityWeekの聞き取りに対し、Oktaの広報担当は「この報告を認識している。Oktaのシステムは安全であり、当社のデータやシステムが侵害された証拠はない」とコメント。DHSの広報も「情報漏洩の可能性を認識しており、迅速かつ効果的に事態に対処すべく取り組んでいる。職員や関係者に対するあらゆるセキュリティ上の脅威を深刻に受け止めており、全員が適切に保護されるよう尽力する。詳細が判明次第、改めて公表する」と述べた。













