Linuxカーネルの脆弱性「OVSwrap」 Open vSwitch経由でローカルユーザーがroot権限を取得可能に(CVE-2026-64531)
The Hacker News – Aug 05, 2026
LinuxカーネルのOpen vSwitchデータパスに存在するメモリ破損の脆弱性により、デフォルト設定の幅広いディストリビューションにおいて、一般のローカルユーザーがroot権限を取得できる可能性があるという。この脆弱性に対する公開エクスプロイトには、約800種類のカーネルビルドに対応した事前構築済みレコードが含まれているそうだ。
セキュリティ研究者Asim Manizada氏が7月28日に公表したこの脆弱性は、CVE-2026-64531(CVSSスコア:7.8)として追跡されているもの。ユーザー空間の`ovs-vswitchd`デーモンではなく、カーネルのデータパスに存在し、発見者によって「OVSwrap」と名付けられた。同氏は技術解説の中で、攻撃者は「既存のOVSブリッジ、実行中の`ovs-vswitchd`、ホストレベルの`CAP_NET_ADMIN`権限のいずれも必要としない」と述べている。
アップストリームでの修正は、7月24日に安定版ツリー(stable tree)へ適用されている模様。ベンダー提供の修正済みカーネルがまだ利用できず、かつOpen vSwitchが不要な場合は、今後のモジュール読み込みをブロックすることが最も迅速な暫定措置のようだ。モジュールがすでにメモリに常駐している場合は、アンロードまたはシステムの再起動が推奨されている。
Manizada氏は、6月19日にsecurity@kernel.orgおよびOVSのメンテナーへこの問題を報告したと述べている。アップストリームで最初に修正が適用されたリリースは、Linux 5.15.212、6.1.178、6.6.145、6.12.97、6.18.40、および7.1.5。サポートが終了している6.13~6.17、6.19、7.0の各シリーズは、アップストリームで修正済みの安定版が提供されない。
スイス連邦通信技術局がハッキングされる SharePointの脆弱性を悪用
Security Affairs – August 04, 2026
スイス連邦情報技術システム電気通信局(FOITT)は、正体不明の攻撃者が同局のオンプレミス型SharePointサーバー上のアカウント約200件を侵害したことを明らかにした。現在も調査が続けられる中、サーバーの再構築が進められている。
FOITTは連邦行政機関における最大のITサービスプロバイダーで、約5万台のワークステーションシステムを提供。各行政部門と協力してカスタマイズされた安全かつ使いやすいITソリューションを開発しているほか、主に自前の最新鋭データセンターで1,000以上の専門業務アプリケーションを運用している。
発表によると、FOITTは7月28日に異常を検知し、その3日後の7月31日にアカウント侵害を確認。被害を受けたのはユーザーアカウントと技術用アカウントの双方で、即座に対象アカウントのパスワードをリセットし、パッチ適用を開始したそうだ。国家サイバーセキュリティセンター(NCSC)とマイクロソフトの支援を受けて調査を行ったところ、さらなるデータ流出の証拠は見つかっていないが、現在も分析を続けているという。
予防措置として、FOITTは影響を受けたサーバーを全面的に再インストールしているほか、NCSCのプラットフォームを通じて、関連するすべての技術的指標をスイスの重要インフラ事業者と共有しているとのこと。NCSCの記録によると、2025年には連邦政府機関を標的としたサイバー攻撃が28件、重要インフラに影響を及ぼすインシデントが325件発生しており、そのうち約4件に1件は行政機関に関連していたようだ。
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