新型インフォスティーラー「AmnesiaStealer」登場 リモートでブラウザを制御
BleepingComputer – August 16, 2026
セキュリティ企業Jamfにより、macOS Tahoe 26のユーザーを標的とする新型インフォスティーラー「AmnesiaStealer」が発見された。このマルウェアは、ZIPアーカイブを配布するGitHub上のClickFix攻撃を通じて拡散され、被害者のブラウザをリアルタイムで制御する模様。
ClickFix攻撃のコマンドはシェルスクリプトローダーを実行するものであり、このローダーがAmnesiaStealerのMach-Oペイロードをダウンロードして起動する。マルウェアが実行されると、ChromiumベースのWebブラウザ16種のデータ(Cookie、ログイン情報、閲覧機能、ブックマークなど)に加え、macOSのパスワード、暗号資産ウォレット、Appleのメモやドキュメント、キーチェーンデータ、システム情報、Telegramのセッションデータを収集する。
また、AmnesiaStealerのモジュールである「stream_module」は、ブラウザ7種(Google Chrome、Microsoft Edge、Vivaldi、Arc、Opera、Brave、Chromium)の実行ファイルをヘッドレスモードで起動し、被害者のプロファイルを複製し保存する。その後、WebSocketチャネルを確立し、Chrome DevTools Protocol(CDP)へのアクセスを実現することにより、マウスとキーボードを使ってブラウザを操作したり、Cookieをエクスポート/インポートしたり、被害者の認証済みセッションを使用してオンラインポータルを操作したりすることが可能になるという。これらのブラウザは共通のDevToolsプロトコル、起動フラグ、Cookie暗号化を利用しているため、1つの実装でいずれのブラウザも狙うことができるとみられる。
ほかのClickFix攻撃と同様に、内容の理解できないターミナルコマンドを安易に実行しないようにすることが求められる。
大規模DDoS攻撃によりセキュアメッセージングサービスThreemaで障害発生
BleepingComputer – August 16, 2026
セキュアメッセージングサービス「Threema」が複数回のDDoS攻撃を受け、深刻な通信障害が生じたという。同社はポストモーテム報告書を公開し、インシデントの概要を伝えている。
Threemaは、スイスの同名テクノロジー企業が開発した有償メッセージングアプリケーションで、セキュリティとプライバシーを大いに重視している点が特徴。サービスは、スイス国内のさまざまな場所に設置された独自のサーバーインフラを活用して提供されており、「広告なし、プロファイリングなし、隠れたデータ分析なし」を約束している。
そんなThreemaのユーザーから異変が報告され始めたのは、日本時間8月12日の午前3時頃。およそ1時間後にThreema社が応答し、その時点で入手可能な情報を踏まえると、原因は「コロケーションパートナー(Nine社)でのネットワーク障害」とみられることを明かした。また3時間後にThreemaは、Nineからネットワークの問題が解消されたとの報告を受け、Threemaサービスの復旧に取り組んでいるところだと伝えている。
その翌日になってもスイス、インド、中国のユーザーからは引き続き障害が報告されていたが、Threemaのシステムステータスページには問題なしと記載されていたとされる。その後、Threemaは原因が一連のDDoS攻撃であったことを確認し、断続的な障害発生の可能性についてユーザーに伝えたという。
Threemaによると、通常、DDoS攻撃は、攻撃のパターンに適応する効果的な防御策により、目立った影響を与えることなく軽減されているという。しかし、今回の攻撃は大規模なものであり、ThreemaとそのコロケーションパートナーであるNineの両方が標的となった。同社はまた、Threemaが主な標的だったのか、それとも攻撃が複数の標的に向けられていたのかは、完全には明らかではないとも述べた。
システムステータスページについては、別の技術的な問題により更新できなくなったことがわかっている。同社は、問題が解決するまで同ページをオフラインにすることを決定したとされる。
同様の事象を回避するため、Threemaは「追加対策として専用のDDoS対策」を導入し、攻撃トラフィックをアップストリームでフィルタリングすることで、インフラへの負荷を軽減しているとのこと。














