ハッカーが大手企業のAzureアカウントレコード360万件を盗んだと主張
BleepingComputer – August 17, 2026
ある攻撃者が侵害された認証情報を使ってアクセス権を取得した後、フォーチュン500企業数社のMicrosoft Azureインフラから盗んだとされる従業員データベースを販売しているという。
ハンドルネーム「TheHatman」を使うこの攻撃者は、合わせて364万件のデータレコードを保有していると主張。7月31日以降にマクドナルドやGap Inc.、ボーダフォン、タタ・コンサルタンシー・サービシズ(TCS)など大手組織のデータダンプを宣伝する投稿を複数回行っており、直近では8月16日にマクドナルドの従業員情報とされる170万件のレコードを含む侵害情報を投稿しているそうだ。盗まれたとされる情報には、氏名や従業員ID、メールアドレス、役職、電話番号、住所、サービスアカウント、その他のテナントアカウント情報が含まれる模様。
宣伝されているデータダンプの中で2番目に規模が大きいのは、TCSから盗まれたとされるものだった。このデータについて、TheHatmanは80万件以上の従業員レコードが含まれるAzureダンプと主張しているが、TCSはインド国立証券取引所への通知で「TCSのシステムや顧客環境への侵害を示す、信頼できる証拠は見つからなかった」と報告。流出したデータも最新で4年前のものとされ、基本的な従業員情報しか含まれていない可能性が高いと説明している。
なお、Gap Inc.の広報担当もBleepingComputerの聞き取りに対し、「侵害されたことを示す証拠はない」と回答。宣伝されているデータ自体は機微性が低い「数年前のもの」と述べている。ただしサイバー犯罪インテリジェンス企業のHudson Rockは、高い確度でこれらの流出データを本物と評価しているようだ。
AIがSnowflakeのバグを見逃し、別のAIエージェントがこれを悪用 − Wizがバグハントの成果を報告
The Register – Mon 17 Aug 2026
あるAIがSnowflakeのコードを壊した後、攻撃用エージェントである別のAIが自律的にそのバグを発見・悪用し、人間の介入なしに認証情報を抜き出した。これだけ聞くと、AIエージェントによる実在組織への攻撃がまたもや発生したかのように思われるものの、実際には脆弱性開示プログラムHackerOneを通じて実施された正規のバグハントの一環として行われたハッキングだったという。
攻撃的セキュリティを意図したAI搭載自律型攻撃エージェントであるWizの「レッドエージェント」は、6月23日に公開リポジトリの定期スキャンを行っていた際、GitHub Actionsワークフローの欠陥を発見。このスクリプトインジェクションの脆弱性は 「snowflakedb/snowflake-connector-net」に存在し、特別に細工されたタイトルでGitHubのIssue(課題)を作成することにより、認証されていないユーザーがGitHub Actionsランナー内で任意のコマンドを実行できるものだったという。
バグ混入の原因となったコミットが作成されたのは、その5日前の6月18日。共同作成者としてCopilot Autofixが記録されており、同AIコーディングアシスタントの不備から「run:」ブロック内にスクリプトインジェクションのバグが組み込まれたものと思われていた。
しかし、Wizはその後にブログ記事を更新し、Copilot Autofixがそのエラーを混入させたかどうかは確実ではないと説明。現在では人間がエラーを混入させ、Autofixは単にそれを修正できなかった可能性があると述べている。
Wizの脅威エクスポージャー責任者Gal Nagli氏は、16日のブログで次のように語った。「今回のインシデントは、ソフトウェア開発において急速に浮上している現実を浮き彫りにしている。AIコーディング支援ツールが意図せずワークフローインジェクションの脆弱性を生み出す可能性があること、そして自動化されたAIエージェントがそうした脆弱性を実環境において急速に顕在化させ得るということだ」
なお、SnowflakeはWizから報告を受けた当日にこの欠陥を修正し、翌日には影響を受けた認証情報を更新している。













