Railway、ユーザーにシークレットのローテーションを呼びかけ 何者かに不正アクセスされた可能性が判明
BleepingComputer – October 22, 2026
顧客の環境変数を保存するシステム上で不審な動きが検知されたことを受け、クラウドホスティングプロバイダーのRailwayはユーザー向けに緊急の警告を発した。
Railwayの調査によると、一部のケースで何者かに復号済みの環境変数を取得された可能性があるとのこと。同社は「環境変数にはAPIキーやデータベース、レジストリの認証情報といったシークレットが含まれている可能性がある」と説明し、すべてのユーザーにシークレットや認証情報を速やかにローテーション(定期更新)するよう呼びかけた。
Railwayは開発者がアプリケーションやAPI、データベース、各種バックエンドサービスをデプロイ・実行するためのクラウドプラットフォームで、約480万人のユーザーを擁し、1,600万以上のサービスがホストされている。今回のインシデントでは、デプロイに関連する設定や認証情報を環境変数として保存されていたものが漏洩した可能性があるようだ。
また、このインシデントはAI推論プロバイダー(AIモデルを実行し、Railway上でホストされたアプリケーションに対して回答を返すサービス)を狙った攻撃の一部とみられ、Railwayは影響を受けるAI推論プロバイダーに直接通知を行い、予防措置としてすべてのキーを無効化するようアドバイスしたという。
調査が完了するまですべてのデプロイが一時停止されるため、この期間中に新しいバージョンのアプリケーションをロールアウトすることはできない。なお、アカウント侵害が確認されたユーザーに対しては、Railwayが直接連絡し、詳細を伝えることになっている。
ロシア系ハッカーグループが連携し、ウクライナの穀物関連企業のデータを消去
The Record – October 21st, 2026
ロシアとの関連を疑われるハッカーグループSandwormが昨年、別の攻撃グループと協力し、ウクライナの穀物物流企業のデータを消去するサイバー攻撃を行っていたようだ。
スロバキアのサイバーセキュリティ企業ESETが22日に発表したレポートによると、この攻撃は2025年7月に始まり、親ロシア派スパイグループUAC-0099がフィッシングメールを使って当該企業(名称非公開)のシステムに侵入。「MatchWok」と呼ばれるバックドアを設置した後、「MythicRatatoskr」と名付けられた未知のツールを展開し、リモートでのコマンド実行やファイルの窃取、スクリーンショットの取得などを行ったとされている。ESETによると、過去にMythicRatatoskrが使用された事例は確認されておらず、Linux版が存在する可能性を示す兆候も見つかっているという。
その後、この企業へのアクセス権はSandwormに引き渡され、9月には同グループがデータを消去する攻撃を実行したと報告されている。また、MythicRatatoskrを主に運用していたのがどちらのグループなのかは特定できていないものの、感染したコンピューターとの通信を隠蔽するために「Yggdrasil」という分散型ネットワークを介していたことが判明。ESETの研究者チームは「当社の認識において、国家と関連のある攻撃グループがYggdrasilをこのように悪用した事例は今回が初めてだ」と指摘した。
UAC-0099は遅くとも2022年から活動しており、これまでにウクライナの政府機関や金融機関、メディア、輸送・製造・エネルギー分野の企業などを標的にしてきた。 一方、Sandwormはロシアが支援するハッキンググループの中でも特に悪名高い組織の1つとされ、重要インフラを攻撃していることや、ウクライナに対して破壊的な工作を行ってきたことで知られている。













