「不法エコシステムを解説」シリーズの第4弾として、Rehubの動向を追跡し、その変遷やインフラ、そしてRehubの後援および提携を行っているさまざまなRaaSグループを分析します。
*本記事は、弊社マキナレコードが提携する米Flashpoint社のブログ記事(2026年7月13日付)を翻訳したものです。
Rehubとは?
Rehub(別名ReHubまたはRehubCom)はロシア語のサイバー犯罪フォーラムで、2025年夏に閉鎖されたXSSの元モデレーターによって同年8月に設立されました。Rehubはランサムウェアの商業利用とマーケットプレイスでの利用に特化しており、その対となるDamageLibは知識ベースのアーカイブおよび情報交換の場として機能しています。
- 2025年7月23日:XSSが法執行機関によってテイクダウンされる。
- 同年8月1日:XSSのモデレーターが不法な商取引を撤廃したDamageLibをリリース。
- 同年8月10日:元XSSモデレーターがRehubフォーラムを開設し、不法商取引を全面的に容認。
- 2026年1月28日:RAMPが法執行機関によって差し押さえられ、ユーザーはRehubに移行。
RehubはクリアウェブドメインとOnionドメインの両方で運営されており、XSSはテイクダウンされたものの、Rehubは国家や法執行機関から一切の干渉も受けていないと主張しています。2026年1月に法執行機関がRAMP(別名RAMP4U)フォーラムをテイクダウンした後、Rehubは行き場を失ったサイバー犯罪者コミュニティの大部分を吸収し、ランサムウェア攻撃者の主要拠点の1つとなりました。

Rehubのメンバー
Rehubのモデレーターやユーザーの中には、複数の不法コミュニティで活動するランサムウェアオペレーターやベンダー、悪名高い脅威アクターなど、注目すべき脅威アクターが多く存在します。また、Rehubの現モデレーターまたは元モデレーターのうち数名は、XSS、DamageLib、RAMPといった他の不法フォーラムの運営者でもありました。
特筆すべきは、DragonForceのようなランサムウェア・アズ・ア・サービス(RaaS)グループが、アフィリエイトプログラムを宣伝するためにプラットフォーム上で活発な活動を維持している点です。Flashpointは、DragonForceのバナーがRehubのホームページに常時表示され、さらには両組織のロゴが1つに融合されていることから、DragonForceがRehubフォーラムの主要スポンサーまたはパートナーである可能性が高いと分析しています。これは、RAMPで以前表示されていた方法とも類似しています。

Rehubで活動する他のRaaSグループは以下の通りです。
- The Gentlemen
- CHAOSランサムウェア
- Anubis
- LockBit
- DevMan
Rehubのインフラの詳細
2026年7月時点のFlashpointインテリジェンスでは、Rehub上で8,300件超のアクティブユーザー、1万5,000件超の投稿、そして約3,000件のスレッド、が確認されています。Rehubフォーラムは無料で参加できるものの、2026年4月中旬からゼロトラストポリシーを実践しています。このポリシーにより、新規ユーザーはサンドボックス以外のセクションにアクセスできないようになっています。ユーザーは以下のアップグレードを購入することもできます。
- プレミアムステータス(ゴールドランク):年間100米ドル(約1万6,000円)で購入できます。一般ユーザーと異なる色にユーザー名が設定でき、称号のカスタマイズやニックネームの変更が行えます。無制限に投稿を編集・削除することもでき、投稿数・いいね数・参加日に関係なくすべてのセクションが見れるようになります。さらには長期署名や商取引用のスレッドを上げる機能が利用でき、下位プランの特典もすべて使うことができます。
- パトロンステータス(ピンク/マゼンタランク):年間5,000米ドル(約80万円)で購入できるランクです。称号のカスタマイズや編集、個人用プロフィールリンクの取得、投稿・プロフィール・ポストビットのカスタムスタイル設定が可能になり、「プレミアム」の特典もすべて継承されます。

Rehubフォーラムのセクション
Rehubの各セクションは、他のフォーラムと同様に、主要な活動ごとにグループ化されており、知識共有・商取引・一般的な議論が区別されています。

サンドボックス
新規参入者が一般的な議論やコミュニティ向けの質問を行えるスペースです。主に運用セキュリティ(OPSEC)、ネットワーキングの基本、初心者向けの詐欺やマルウェア技術に関する質問が投稿されています。
技術
従来のネットワークインフラの脆弱性から、AI脱獄やディープフェイクを用いたソーシャルエンジニアリングといった新興技術まで、幅広いトピックを網羅しています。非常に活発なコミュニティで、やり取りの多くはネットワークの脆弱性とカーディングに焦点を当てています。
プログラミング(開発)
このフォーラムは、ソフトウェアエンジニアリング、システム管理、Web最適化に関する議論のための専用スペースです。主にプログラミング言語のチュートリアルの共有、バックエンド技術の比較、専門的な自動化ツールの開発などが行われています。
ライブラリ
このセクションはフォーラムのリソースリポジトリとして機能しており、最も多くのスレッドが掲載され、コミュニティの交流も盛んです。ユーザーは運用資料、流出したデータベース、ユーティリティソフトウェアなどを共有しています。さらに、サイバーセキュリティやテクノロジー業界に関するニュースや記事もここに集まっています。
スーパーマーケット
ここは商業セクションで、ランサムウェアのアフィリエイトプログラム、侵害されたネットワークへのアクセス権、マルウェアツール、窃取された金銭関連データ、大規模スパム用インフラ、偽造文書、匿名ホスティング、暗号資産向けマネーロンダリングサービスなどの取引がなされています。
仲裁
フォーラム内の司法システムとして機能し、メンバー間の金銭的紛争を解決したり、詐欺師を通報したりすることができます。特にサブセクションの「ブラックリスト」では、悪質な違反者や詐欺サイトの一覧が公開されています。
管理・運営
フォーラムのスタッフが告知やポリシーの更新、運営に関する通知(規則、公式ドメイン、フォーラムの最新情報、モデレーターの募集、2段階認証の要件など)を投稿する場所です。メンバーはここで質問やエスクローサービスの依頼が行え、ほかにも機能の提案やフォーラムのイメージに関する懸念を表明することができます。
Flashpointで不法マーケットプレイスを監視
Flashpointは今後もRehubのマーケットプレイスとインフラの動向を追跡していきます。Rehubは元XSSのメンバーの避難先として開設されたものの、多くの支持を集めるランサムウェアマーケットプレイスへと急速な発展を遂げており、サイバー犯罪エコシステムのレジリエンスの強さを示しています。
ランサムウェアの主要マーケットプレイスとしての地位を確立することで、Rehubは熟練の脅威アクターに向けて、参入障壁が高く、かつ見返りの大きい環境を築き上げてきました。Flashpointは不法コミュニティの可視性を提供することで、企業のセキュリティチームが脅威アクターを追跡し、無防備な資産を特定し、ランサムウェアのリスクを軽減するための支援を行っています。詳しくはデモをお申し込みください。
※日本でのFlashpointに関するお問い合わせは、弊社マキナレコードにて承っております。
また、マキナレコードではFlashpointの運用をお客様に代わって行う「マネージドインテリジェンスサービス(MIS)」も提供しております。

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