W杯での不正判定疑惑に怒る攻撃者、アルゼンチンサッカー協会を侵害できたのは1年前のスティーラー感染のおかげだった可能性
The Register – Mon 13 Jul 2026
エジプトへの「正義」を求めるハッカーらによってアルゼンチンサッカー協会(AFA)が侵害されたインシデントには、2025年のインフォスティーラー感染が関連している可能性があるという。Hudson Rockが報告した。
このサイバーインシデントは、現地時間7月7日に開催されたワールドカップ決勝トーナメント2回戦に関連しているものとみられる。この試合ではアルゼンチンがエジプトに3 – 2で勝利したものの、審判がアルゼンチンに有利な判定を行ったと主張する動画や投稿がネット上に溢れたほか、エジプトサッカー連盟も不満を表明していた。
その数日後、AFA関連の正規Eメールアカウントから、不正な審判の判定によってエジプトは勝利を奪われたなどと主張するEメールが大量に送られたことを受け、AFAのシステムが侵害されていたことが発覚したとされる。攻撃者はメール内で「All Egyptian Cyber Warriors」と自称しているが、その正確な正体はわかっていない。
インフォスティーラーの調査を得意とし、既知の感染者データベースを運用しているHudson Rockによれば、2025年9月8日に、AFAに勤務していたソフトウェア開発者のデバイスがスティーラーに感染した証拠が見つかっているという。同社は、攻撃者が1年前からこの認証情報を温存していたか、あるいはエジプトが物議を醸す形でワールドカップから敗退した後に、この情報を探し出したかのどちらかであろうとの考えを示した。
Hudson Rockはまた、サイバー犯罪フォーラム上でAFAのデータを売りに出す投稿を複数観測していると報告。宣伝文句によれば、これらのデータは職員やプロチーム、AFAの外部メディアパートナーに関するものとされ、掲載されたサンプルには組織内メールアドレスや電話番号、ユーザーロール、登録タイムスタンプなどが含まれていたほか、AFAサブドメインへのアクセスも出品されていたという。さらにパスワードもこのデータに含まれるものとみられ、その多くはハッシュ化されていたものの一部は平文だったことから、Hudson Rockは「重大なセキュリティ上の見落とし」があったことを示唆している。
AFA自身は現在も状況把握に取り組んでいる最中とされ、Hudson Rockの提唱したインフォスティーラー起源説が正しいかどうかはまだはっきりしていない。
米LA市警、市民の自由やプライバシーめぐる「重大な懸念」から監視企業Flockとの契約を更新しない見通し:報道
米ロサンゼルス市警(LAPD)が、プライバシー侵害への懸念などを理由にサーベイランス(監視)技術企業Flock Safetyとの契約を終了する予定だという。
Flockは、米国全土に設置された少なくとも80,000台のカメラから成るネットワークを有する企業。これらのカメラは自動車のナンバープレートをスキャンし、警察や連邦政府機関による車両追跡を可能にする存在となっている。カメラの運用は警察ではなく、Flock自身が担う。
顧客の1つであるLAPDの高官Dean Gialamas氏がニュースメディアに語ったところによると、LAPDは7月19日に期限となるFlockとの3年契約を更新しない予定だとされる。その理由として挙げられたのは、市民の自由やプライバシーをめぐる「重大な懸念」だった。同氏は、「この契約が更新されないのは、市民の自由や公民権に関する問題、とりわけプライバシーやこれらのカメラから収集されるデータをめぐる深刻な懸念があるため」だと述べたとされる。
Flockはかねてより、プライバシーや監視への懸念をめぐり複数の市民社会から激しい反発を受けてきた。一部の地域住民は、自ら行動を起こしてFlockのカメラを撤去したり、ゴミ袋で覆ったりしているほか、Flockが地方自治体の許可なくカメラを再設置していたことが判明している地域もある。加えて同社は、カメラ映像やデータがネット上で閲覧可能となっていたインシデントなどをめぐっても厳しい疑惑の目で見られるようになっている。
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