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中国のAIモデルKimi K3がテスト環境からの脱出に成功:Frontier Securityが報告

佐々山 Tacos

佐々山 Tacos

2026.08.10

中国のAIモデルKimi K3がテスト環境からの脱出に成功:Frontier Securityが報告

TechCrunch – August 7, 2026

中国企業Moonshot製のAIモデル「Kimi K3」が、サイバー能力評価用の環境を抜け出していたことをFrontier Securityが報告。英国AIセキュリティ・インスティテュート(AISI)の評価環境に抜け穴があり、Kimi K3はこれを利用してサンドボックスを脱出できたという。

 

Frontier Securityによると、英AISIのベンチマークフレームワーク「Inspect」や「Cybench」において、モデルに課されるタスクは、外界からモデルを隔離するためのコンテナ化されたサンドボックス内で実施される。しかし、ネットワークの誤設定が存在したことから、モデルはコマンドラインツールを使ってサンドボックスをバイパスすることができたとされる。

 

ここ数週間で、OpenAI、アンソロピック(Anthropic)、メタと大手AI開発企業がテスト中のAIモデルによるテスト環境突破と、実在する組織へのハッキング行為について開示している。こうした事例が相次いでいることを受け、同種のインシデントを追跡するサイト「Felony Bench」まで立ち上がっているという。

 

こうした状況を受け、Frontier Securityは、「研究コミュニティが利用しているサイバーセキュリティ評価手法の一部はセキュリティ上の脆弱性にさらされており、モデルが不正を行うことを許容していること、また、評価で不正を行うことを可能にする抜け穴や脆弱性を意図的に探そうとするモデルが存在すること」示唆されると記している。

OpenAI、セキュリティ上の懸念から新モデル「Astra」の開発をスローダウン

TechCrunch – August 7, 2026

OpenAIは8月7日、開発中のモデル「Astra」の一部の開発作業を一時停止したと発表。内部レビューの結果、同モデルのエージェント型コーディングとサイバーセキュリティの分野で著しい進歩を遂げ、その能力について懸念を抱くに足る水準に達していることが判明したことを理由として挙げた。

 

同社によれば、Astraは「サイバーセキュリティ上の臨界点」に到達し、従来であれば厳重に保護されているはずの実世界のシステムに対して、自律的にサイバー攻撃を特定・実行できる段階になっているという。この事態を受け、2023年に同社が策定した「準備態勢フレームワーク」に基づく追加の安全対策が発動されたことも明かされた。

 

OpenAIといえば、サイバー能力を評価中だった同社の複数モデルがHugging Faceを侵害していたことを7月に公表していた。しかし、AstraはHugging Faceの侵害には関与していなかったという。

 

OpenAIは、より厳格なセキュリティ対策の導入や、強化された安全対策基準を満たさないAstraに関連する社内活動の一時停止など、具体的な措置も講じていると述べた。OpenAIは現在、このモデルの能力を検証するため、関連する政府機関や「選定されたAIセーフティ団体」と連携しているとのこと。

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