Apple、iCloudへの「バックドア設置」求める英政府の新たな要求に異議
英『フィナンシャル・タイムズ』紙の報道によると、国内ユーザーの暗号化データへのアクセスを求める英政府の新たな法的要求に対し、Appleが異議を申し立てているという。
Appleは英政府が昨年9月に再び「技術能力通知(TCN)」を発出したことを受け、公権力の監視活動に関連する案件を審理する調査権限行政審判所に不服を申し立てたと報じられている。TCNは秘密の法的命令とされ、政府はたとえデータが暗号化されていても、ユーザーのデータへのアクセスを求めることができる。
こうした要求は「Advanced Data Protection(高度なデータ保護)」が有効なAppleのクラウドバックアップにバックドア設置を求めるに等しいものであり、プライバシー保護活動家などが以前から警告を発していた。このADPが有効な場合、データはエンドツーエンドで暗号化され、Appleを含むいかなる第三者もそのデータにアクセスできなくなる。
今回の異議申し立ては、Appleと英政府の間で同様の対立が起きてから1年を経て行われた。英政府は2025年初頭、Appleに対してユーザーの暗号化されたiCloudバックアップへのアクセスを求める秘密命令を出したが、その後に米トランプ政権の介入を受けてこの命令を取り下げていた。しかしその後、9月に再度同様の命令をAppleへ送付したと報じられている。
英政府から最初に命令が出された際、Appleは英国のユーザーがADPを使えないようにする措置を施している。
ハッカーグループExfilSquad、英国の警察官・職員10万人以上の情報をリーク
BleepingComputer – August 3, 2026
英国のPolice National Legal Database(PNLD:警察全国法務データベース)がサイバー攻撃に見舞われ、10万人以上の警察官やその他の刑事司法関係者の連絡先情報が流出したようだ。
この不正侵入は7月26日に検知され、その後にデータ恐喝グループ「ExfilSquad」から犯行声明が出された。PNLDはイングランドおよびウェールズの内務省管轄下にある43の警察組織や英国運輸警察(British Transport Police)が30年以上利用してきたオンラインの法務情報サービスで、ExfilSquadは13万5,000件の連絡先レコード1.9GBを盗み出したと主張している。
3日に発表されたPNLDの声明によると、今回の侵害で警察官や職員、刑事司法関係者、政府関連パートナーの氏名、所属組織、メールアドレスが流出したとのこと。PNLDは警察業務や法務関連のよくある質問に答える一般向けWebサイト「Ask the Police」も運営しており、これを通じて質問したユーザーの氏名やメールアドレスも漏洩したとみられている。
現在、サイバーセキュリティ専門家や国家犯罪対策庁(NCA)の支援を受けて調査が進められているが、パスワードやその他のセキュリティ認証情報が流出した証拠は見つかっていないとのこと。PNLDは被害者、目撃者、または犯罪者に関する機密情報を保持しておらず、そうしたデータへの影響もなかったと述べている。
ExfilSquadは自らの主張を裏付けるためにサンプルデータを公開するとともに、残りのデータを公開しないことと引き換えに身代金を要求しているという。同グループは先日、米半導体企業Analog Devicesへの攻撃についても関与を主張していた。
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