中国関連スパイウェアLightSpy、米国など13か国でターゲットを狙う
サイバーセキュリティ企業Arctic Wolfによれば、中国のAPTグループとの関連が指摘されるスパイウェア「LightSpy」がターゲットを拡大し、ヨーロッパの国や米国を含む13か国の被害者を狙うようになっているという。同社はまた、大量のデータを盗み出したり、デバイスを遠隔で動作不能にしたりする新たな機能についても伝えている。
LightSpyは、2018年に初めて発見されたスパイウェア。Arctic Wolfは2024年のブログ記事で、中国との結びつきが指摘されるサイバースパイグループAPT41がLightSpyに関与しているとの評価を記していた。その後、同スパイウェアは単一の脅威アクターによって運営される商用スパイウェアプラットフォームへ進化したとみられており、このアクターは諸政府やエンタープライズ企業、軍関係者などを顧客として抱えているとされる。
LightSpyはモジュラー型のスパイウェアプラットフォームとなっており、スマートフォンやApple端末、Linuxサーバー、Windows PCなど多様なデバイスへの攻撃を実行できる。各デバイスに合ったエクスプロイトを使用することで、標的の位置情報データやチャットメッセージ、画面録画、保存されたパスワードなどの機微な情報を大量に盗み出すことが可能になるという。加えて、LightSpyのコードには、感染端末上のデータを遠隔消去・破壊する性能も備わっているとArctic Wolfは伝えている。
また、LightSpyはルーターにも感染するようになっているという。ルーターを攻撃することによって、攻撃者は同一ネットワーク所のほかの端末へアクセスできるようになる。Arctic Wolfは、これまでそのような事例は見たことがないと語った。同社によると、侵害されたルーターには、NATO加盟国に関連するルーターも含まれているとされる。
Arctic Wolfは、LightSpyは世界各国の少なくとも117台のサーバーからなるネットワークを運用していると伝えている。
Zapscape:KVMの新たな脆弱性により、L1ゲストコードのLinuxホストへのエスケープが可能になる恐れ(CVE-2026-64561)
The Hacker News – Aug 06, 2026
Linuxカーネルにおける新たな脆弱性「Zapscape(CVE-2026-64561)」の存在が明らかに。L1ゲスト仮想マシン(VM)内でカーネル権限を持つ攻撃者がこの脆弱性を悪用すると、KVMの分離を回避し、ホスト上でコードを実行できる可能性があるという。
Zapscapeの発見者は、別のLinuxの脆弱性「Januscape(CVE-2026-53359)」の発見者でもあるセキュリティ研究者のHyunwoo Kim氏。同氏によると、ZapscapeはKVMのシャドウMMUにおけるuse-after-freeの脆弱性で、「stale-root」チェック順序の欠陥に起因するとされる。
ゲストによってトリガーされたページフォールトの処理中、KVMはMMUページを解放し、フォールト処理パスで依然として使用されているシャドウMMUのrootページを無効化することがある。この処理パスではrootを再チェックしないため、KVMは無効化されたrootの下で処理を継続してしまう可能性があるという。
Kim氏はAMDを標的とするPoCエクスプロイトをGitHub上に公開。このエクスプロイトパスでは、カーネル権限またはroot権限でホスト上でコマンドを実行することが可能だと述べている。
アップストリームの修正はすでにマージ済みで、ネストされた仮想化機能を信頼できないゲストに公開しているKVMホストを運用している管理者は、修正済みの安定版カーネル、またはこのパッチをバックポートしたベンダーパッケージに更新する必要があるとのこと。
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